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単三形乾電池でUSB機器を充電したり、逆にニッケル水素充電池を……とにかく便利な「MyCharger USB Pro」橘十徳の「自腹ですがなにか?」(2/2 ページ)

» 2013年03月14日 19時27分 公開
[橘十徳,ITmedia]
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充電中は小型の赤いランプが点灯

 モバイルバッテリーとして使う場合は、アルカリ電池またはニッケル水素充電池を電池ボックスにセットし、USB端子に充電ケーブルを接続してからON/OFFスイッチを押す。ONにすると小さな赤いランプが点灯する。

充電中は赤いランプが点灯(左)。iPhone 5を充電中(右)

 出力電圧は5ボルトで、電池2本の場合は500mA、4本の場合は1000mAとなる。iPhone 5およびiPad(第三世代)で試したところ、iPhone 5は充電可能だったが、iPadでは出力が足りず充電できなかった。なお、アルカリ電池を使う場合は、必ず電池を4本入れるように記載されている。ニッケル水素充電池ならば2本でも充電可能だが、機器によっては電流が低いため充電できない場合もある。

 充電時間はアルカリ電池4本(武田コーポレーションの「EX POWER」)を使ってiPhone 5を充電した場合、約30分間で22%から47%まで充電して終了した。次に2000mAhのエネループ4本を使って充電したところ、約82分間で26%から91%に達した。さらにその37分後には100%となった。フル充電に達したあとも、まだ給電は可能な状態だった。

 充電中は、最初は点灯していた赤ランプが時間が経つにつれて点滅を開始し、点滅間隔が少しずつ短くなっていく。充電終了間際にはかなりの速さで点滅を繰り返すようになるので、終了時間を予測しやすい。

ニッケル水素充電池の充電時間が長いのが残念

 逆にニッケル水素充電池を充電する場合は、電池ボックスにセットしてUSBケーブルを引き出し、PCのUSB端子またはUSB ACアダプターに接続する。充電時間は1900mAhの充電池の場合、2本で約6時間、4本で約10時間。急速充電ではなく、一晩がかりとなるので注意しよう。

MyCharger USB Pro内にセットしたニッケル水素充電池を充電する際も赤ランプが点灯する

 筆者は仕事の際に単三形乾電池を使う機器をいくつか持ち運んでいるので、いざというときに単三形乾電池を取り出してほかの機器の電源として流用したり、100円ショップなどでアルカリ電池を買って電源として使ったりできるMyCharger USB Proは魅力的だ。

 一方、残念な点はやはり単四形電池に対応していないことと、ニッケル水素充電池の充電時間が長いことの2点。モバイルバッテリーとしては問題なく使えるので、この2点に納得できるのであれば、この手の製品としては安くておすすめだ。見た目はチープだが、軽量でコンパクトだし持ち運ぶのにもかさばらない。

 なお、電池を入れて充電する場合は、誤ってアルカリ乾電池を充電しないように注意が必要だ。充電する際はニッケル水素充電池の中にアルカリ乾電池が混ざっていないかどうか、よく確認してから充電を開始するのをお忘れなく。

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