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ソニーの“ダブルワイヤレスシアター”が進化、HDMI入力の「HT-CT660」登場NFCにも対応

» 2013年04月09日 14時19分 公開
[ITmedia]

 ソニーは4月9日、サウンドバータイプのホームシアター新製品「HT-CT660」を発表した。昨年夏に登場した「HT-CT260」の上位モデル。HDMI入力に対応したほか、スピーカーユニットを一新。さらにNFCを搭載してスマートフォンなどからの“ワンタッチリスニング”もサポートした。6月1日に発売する予定で、価格はオープン。店頭では4万円前後になる見込みだ。

「HT-CT660」。ブラックを基調としたサウンドバーは前面にパンチングメタルを採用

 六角柱をモチーフにしたというユニークなスタイルのサウンドバーに、2.4GHz帯無線接続対応の別体サブウーファーを組み合わせた2.1chシアターシステム。サウンドバーの幅は1030ミリと、46V型の薄型テレビとほぼ同サイズだ。55V型テレビと組み合わせれば、左右にゆとりをもって設置できるバランスになる。

 ブラックを基調としたサウンドバーは、視聴環境に応じて“正面向き”と“30度上向き”の設置が選択できるほか、壁掛け設置にも対応。またテレビの前に設置する際でも、サウンドバーで赤外線リモコン信号を受けて背面にスルーアウトする「IRリピーター」機能で操作性を確保した。

設置イメージ(左)。NFC対応でスマートフォンからのワイヤレス再生(右)

 Bluetoothにより、スマートフォンやウォークマンなどの音源を手軽に再生できる新しいリビングオーディオとしても提案する。新たにNFCをサポートし、Androidスマートフォンなどと“ワンタッチ”接続が可能になったほか、Bluetoothでは新たにAACコーデックをサポート。iOS 4.3.1以降のiPhoneなど、対応機器との接続時には、従来より高音質の楽曲再生が可能になった。

HDMI入力3系統を装備

 入力は、HDMI 3系統および光デジタル1系統。入力がHDMIになったことに合わせ、Blu-ray DiscのDolby True HDやDTS-HD MAのデコードに対応したほか、HDMI CESを利用したテレビとの連動動作も可能になった。このほか、ステレオミニのアナログ入力で、Bluetooth接続できないプレーヤーもカバーする。

スピーカーユニットを一新

 もう1つ大きく大きく変わったのが、サウンドデザインだ。HT-CT260では中高域用に楕円(だえん)形のフルレンジスピーカーを使用していたが、今回は高域用に20ミリ径のツィーターを追加。同じく新開発の50×90ミリ楕円形ウーファーと組み合わせた2Way構成となっている。「HT-CT260は3万円前後という価格で“音がいい”と評価されたが、今回はさらにツィーターを追加して1つ1つの音を明瞭(めいりょう)に再現する。女性ボーカルの声も一層伸びやかになった」(同社)。

 一方のサブウーファーも160ミリ径に大型化(CT260は130ミリ径)。キャビネットは高さを2センチだけアップして容量の確保と設置性を両立させている。内蔵アンプは、フロントが各チャンネル約85ワット、サブウーファーが約100ワット。

ツィーターを追加(左)。サブウーファーの底面。ユニット径が拡大した(右)

 サウンドモードには、新たに「ドラマ」「ニュース」「スポーツ」の3つを追加。従来からの「STEREO」「スタンダード」「MOVIE」「GAME」「MUSIC」と合わせ、9種類になった。もちろんソニーお得意のフロントサラウンド技術「S-Force PRO フロントサラウンド 3D」対応だ。

 サウンドバーのサイズは、付属のスタンド使用時で1030(幅)×109(高さ)×94(奥行き)ミリ。サブウーファーは約271(幅)×404(高さ)×271(奥行き)ミリ。重量はサウンドバーが約3.5キログラム、サブウーファーは約8.6キログラム。光デジタル音声ケーブルやアナログ音声コード、スタンドなどが付属する。

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NFC対応でスマートフォンの音楽をワンタッチ再生、トゥイーターを新搭載するなど音質を磨き上げた、大型テレビ対応のダブルワイヤレスシアター


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