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五感に訴える空間作り、「KANSEI Projects Committee」設立ハイレゾ音源も

» 2013年07月12日 16時28分 公開
[ITmedia]

 ビクターエンタテインメントなど5社が「KANSEI Projects Committee」を設立した。人間の五感に関係する事業を持つ企業が各分野のノウハウを持ち寄り、総合的に“空間の質”を上げる取り組み。オフィスや病院の待合室、公共施設など、人の集まる空間に関する分析や空間作りの提案を行う。

あいさつに立ったビクターエンタテインメント、エンタテインメント・ラボ長の榎本誠也氏(左)。参加企業の代表たち(右)

 参加企業は、ハイレゾ品質の環境音配信事業を手がけるビクターエンタテインメント(聴覚)をはじめ、豪州生まれの“香りマーケティング”を提案するエアアロマジャパン(嗅覚)、建築・インテリアを担当するデザインオフィス ライン(視覚)、オーダー家具をメインに手がける工房のKOMA(触覚)、そして気仙沼発祥のコーヒーショップを展開するオノデラコーポレーション(味覚)。また、学術顧問として広島国際大学感性デザイン学教育研究室の吉長成恭教授、マーケティング顧問として元アサヒビールで「スーパードライ」や「十六茶」などのヒット商品に携わった吉岡信一氏が加わる。

「Lifescore Quick」などを使い、空間の質を可視化する

 同コミッティーでは、空間作りに関するセミナーやコンサルティング、空間デザインまでを手がける。コンサルティングでは、空間の質を可視化し、それに基づいた提案を行うことが特長。発表会であいさつに立った吉長教授は、タブレット端末を使って指先の脈波を計測し、利用者のストレスやリラックス度合いをチェックするシステム「Lifescore Quick」などを例に“空間の質”測定方法を紹介。「メンタルコンディションを可視化することにより、新しい付加価値を持った空間を追求する」(吉長教授)と話している。

 当面は企業や公共機関に対するセミナーやコンサルティング活動を行い、初年度2000万円の売上げを目指す。

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