Bluetooth 4.1ですべてのモノをインターネットへ――Bluetooth SIG説明会:BT4.1をプレビュー

» 2013年11月07日 16時05分 公開
[ITmedia]
Bluetooth SIG チーフマーケティングオフィサーであるスーク・ジャワンダ氏

 Bluetooth Special Interest Group(以下、Bluetooth SIG)は11月6日、Bluetooh技術の最新動向を解説する説明会を開催。Bluetooth SIGのチーフマーケティングオフィサーであるスーク・ジャワンダ氏が、12月に正式発表される次期Bluetooth規格4.1をプレビューしたほか、メンバー各社による最新製品の紹介が行われた。

 Bluetooth SIGが発足したのは1998年。7社だった参画企業は2008年までの10年間に1万社まで拡大し、Bluetoothデバイスの累計出荷台数は10億台に達している。

 ジャワンダ氏は、「当時はワイヤレスでコミュニケーションできたらどうだろうという命題があった」と振り返り、その後、Bluetoothで接続されるワイヤレスオーディオ機器のブームに乗って、急速にBluetoothが浸透していったと説明した。特に、直近の2010年から2012年では、Bluetooth搭載スマートフォンからスピーカーに転送するという利用シーンによって、2年間で308%も増加したという。

現在インターネットに接続されるデバイスは100億台。今後10年間で500億台まで増加し、市場規模は2023年までに14.4兆ドルに達すると見込まれている

Bluetooth機器は2008年に累計10億台を突破。2014年までにBluetooth Smart対応デバイスは30億台に達する見込みだ

 次の命題となったのが「すべてのものと接続すること」。ここで重要になるのが省電力である点だ。ジャワンダ氏は、2010年に採択されたBluetooth 4.0(Bluetooth Smart)の特徴として、小さなボタン電池で1、2年のあいだリチャージなしで使える点などを挙げ、アップルのiOSやGoogleのAndroid 4.3、マイクロソフトのWindows 8.1、BrackBerryといったメジャーなモバイルOSがネイティブでBluetooth 4.0をサポートしている点を強調。さらに東芝やナイキ、サムスン、アディダスといったビックブランドだけでなく、スタートアップ企業やクラウドファンディングも含めると、無線関連プロジェクトの84%でBluetooth Smartが利用されていると述べ、2014年までにBluetooth Smart対応デバイスが30億台(2万社)に達するというABI Researchの調査結果を引用した。Bluetooth 4.0は特にスポーツや医療の分野で大きな広がりを見せているという。

 そして最新バージョンの4.1では、「すべてのモノをインターネットに接続すること」を目指す。ジャワンダ氏はその特徴として、LTEとのシームレスな動作や干渉の少ない再接続、効率的なデータ転送を挙げるほか、革新的なフィーチャーとしてBluetooth 4.1が直接インターネットに接続できる点を強調し、この新しい接続方法により多彩な製品開発が可能になると説明する。これまでの4.0ではデバイス間の相互接続が主要な目的だったが、4.1ではアプリケーションを介することなく、Bluetooth機器がルーター(4.1対応が必要)をハブとして直接クラウドに接続し、情報のやり取りが行えるようになる。ジャワンダ氏はその利用シーンとして、土壌の水分を測定する畑に埋め込まれたセンサーがスプリンクラーのオン/オフを制御したり、天気のデータベースを参照して、例えば2時間後に雨が降るのでスプリンクラーを動かす必要はないと判断できるような未来を提示した。

 なお、説明会場にはメンバー各社による最新のBluetooth対応製品が展示されていたので写真で紹介しよう。

A4WP準拠のワイヤレス給電技術「WiPower」。パッド上に載せたスマートフォンを複数台同時に給電できる(写真ではパッドが台の下に置かれており、非接触給電が可能)。Bluetooth Smartを制御通信に利用している。Alliance for Wireless Powerにはインテルも参画しており、スマートフォンだけでなくノートPCのワイヤレス給電(50ワット)も視野に入っている(写真=左)。InfoMotion Sports Technologiesの「94 Fifty Smart Sensort Basketball」。通常のバスケットボールと同規格のサイズ、重量、回転、バウンド性能を持ち、Bluetooth Smartの内蔵によりシュートやドリブルの結果、スキル測定、欠点を矯正するための音声フィードバックなどがリアルタイムに行える。伝送距離は30メートル、約8時間のバッテリー駆動が可能という(写真=右)

オムロンはヘルスケア製品にBluetoothを活用している。枕元に置くだけで寝返りなどを計測して睡眠をログを取る「ねむり時関計」。起きやすいタイミングでアラームを鳴らす機能を搭載(写真=左)。10歩で歩行姿勢を判定する「歩行姿勢計」。判定結果に応じて姿勢矯正エクササイズを提案するiPhoneアプリ「美姿勢ウォーキング」もある。歩数や総消費カロリーの計測も可能(写真=右)

Cerevoはデジタルカメラをスマートフォンからリモート操作できる「SmartTrigger」を展示(写真=左)。iOSデバイスとBluetoothで接続するポータブルサイズの非接触ICカードリーダー「PaSoRi」。iPhoneでもFelicaの読み書きが可能になる(写真=右)

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