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» 2014年06月09日 13時40分 UPDATE

本当に役立つ自動録画とは?――東芝「レグザ」の「おまかせ録画コミュニティ」

東芝の「おまかせ録画コミュニティ」は、“機能”であり、“サービス”でもある。さらにその名の通りコミュニティとしての可能性も合わせ持つ、クラウド時代の自動録画だ。具体例を挙げて説明していこう。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 東芝の「レグザ」が持つ録画機能といえば、まず全録の「タイムシフトマシン」が思い浮かぶ。しかし全録マシンはハイエンド製品で、HDD容量も相応に増えるため初期コストも膨らみがちだ。もう少しライトに目的の番組を手軽に録画できればいい。そんな人のために提供されている自動録画機能が「おまかせ録画コミュニティ」である。

ts_regzac01.jpg 「おまかせ録画コミュニティ」はZシリーズのほか、J7以降のJシリーズでも利用できる

 この「おまかせ録画コミュニティ」、“機能”であり、“サービス”でもある。さらにその名の通りコミュニティとしての可能性も合わせ持つ、クラウド時代の自動録画だ。ちょっと分かりにくいので、具体例を挙げて説明していこう。

 「TimeOn」のメニューでコミュニティを検索すると、実にさまざまなコミュニティがある。アイドルや野球といった番組ジャンルはもちろん、「地上朝トップ50」「サッカー日本代表」「片平なぎさ関連番組」など、需要の高いものからニッチなものまで幅広い。これは一種の“録画ルール”であり、自宅のレグザに登録すると、自動録画設定が完了する仕組みだ。

ts_tsuyatsuya03.jpgts_tsuyatsuya04.jpg 実にさまざまなコミュニティがある

 例えば「つやつやアニメ」というコミュニティ。ご想像の通り、深夜を中心に放送されている「つやつや美人が出るなど、男性向けのアニメをピックアップした番組コミュニティ」(説明より)。これを登録しておけば、予想通りの番組が自動的に録画されていく。

ts_tsuyatsuya06.jpgts_tsuyatsuya05.jpg 「つやつやアニメ」の説明とメンバー。登録した人はコミュニティーのメンバーになるのだ……あ、片岡氏発見

 一般的な自動録画機能では、キーワードや番組ジャンル、放送局といったおおざっぱな要素で番組を選び出すしかない。例えば、前述の“つやつやしたアニメ”を録画したいとき。番組ジャンルは小分類でも「国内アニメ」までで、時間帯を深夜に設定し、放送局としてTOKYO MXなどリストアップすることはできるが、当然アニメの内容まではチェックされない。その時間帯にその放送局で流しているアニメならすべて録画されるため、例えば明らかな女子向け作品が録画されていて脱力したり、ホラーなアニメが録画されて驚くことだってある。しかし、「おまかせ録画コミュニティ」なら、確実に“つやつや美人”が出てくる番組を抑えてくれるのだ。

改変期にも手間いらず

ts_tsuyatsuya02.jpg 今期の番組リスト

 もう1つ素晴らしい点は、一度コミュニティを登録しておけば、期が変わっても自動録画は続くことだ。念のために解説しておくと、深夜アニメはたいてい1クール(12話)か2クール(24話)という単位で放送されており、約3カ月間で一斉に番組が切り替わる。このためアニメファンは、3カ月に一度、番組表を入念にチェックして録画予約を設定する。

 しかし、がんばって録画予約を設定しても、期が変わればいちからやり直し。その時期にたまたま忙しく、見たい番組をチェックし損ねて悔しい思いをすることも多い。同じような経験がある人なら、「おまかせ録画コミュニティ」がいかに有用なものか分かるだろう。もちろん、同じ番組でも放送局や放送時間帯は地域によって異なるが、TimeOnでは違いを吸収する仕組みも合わせて提供している。

 では、このコミュニティは誰が作っているのか。それは一般ユーザーと東芝のスタッフだ。対象機種を所有し、TimeOnを利用していれば「コミュニティを作る・編集する」というメニューから誰でも参加できるのだが、サービスを開始した当時は参加者が少なかったため、東芝の“中の人たち”が千単位のコミュニティをがんばって作成したという。

 一般ユーザーがコミュティを作る場合、ジャンルやキーワードを指定し、and、or、notといった検索条件で番組をピックアップする。ただ、これだけでは一般的な自動録画とあまり変わらない。精度を上げようと思えば1つ1つの番組名をキーワード登録するなど手間もかかりそうだ。東芝社内ではピンポイントで番組をプラスできるそうなので、その機能を一般にも開放してもらえるとありがたいのだが……。

ts_tsuyatsuya09.jpgts_tsuyatsuya08.jpg 検索条件を組み合わせて録画ルールを作る。これを公開すればコミュニティーのでき上がり。コミュニティを制作した人は“オーナー”と呼ばれ、個々の参加者とメッセージのやりとり、友達を招待したりすることも可能だ

 ネットワークを利用してユーザーのニーズに合致したサービスを提供する「おまかせ録画コミュニティ」。クラウドをうまく活用したスマートな(=賢い)録画機能であることは間違いない。

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