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マランツ、USB-DACを内蔵したプリメインアンプ「PM7005」DSDの直接再生もできます

» 2014年07月11日 14時15分 公開
[ITmedia]

 ディーアンドエムホールディングスは2014年7月11日、マランツブランドのプリメインアンプの新製品「PM7005」を発表した。8月上旬から発売の予定。価格は10万円(税別)。

マランツのUSB-DAC内蔵プリメインアンプ「PM7005」

 1つ目の特徴はUSB-DAC機能を内蔵していること。DSD(2.8/5.6MHz)とPCM(最大192kHz/24ビット)に対応する。ASIOドライバーを使うことでPCからDSD信号を直接転送して再生することができる。PCとはUSB 2.0で接続する。

PM7005の背面。左上にPCと接続するためのUSB端子がある

 転送時はPCとクロック信号を同期せず、PM7005の高精度なクロック回路からの信号を利用することができる。PC側のクロック信号のブレに左右されることなく、精度の高い信号伝送が可能だ。DACチップは米Cirus Logic(シーラスロジック)の「CS4398」。

 2つ目の特徴は192kHz/24ビット対応の同軸デジタル/光デジタル入力端子を備えていること。テレビやApple TVを接続することができる。

 3つ目の特徴は、PCからのノイズを遮断する「デジタル・アイソレーション・システム」だ。アイソレーターICを利用してPCとPM7005のデジタル回路を電気的に絶縁し、ノイズを排除する。デジタル入力回路は周辺回路へのノイズの影響を防ぐため、専用のシールドケースに入れた。

 また、アナログ入力で音楽を再生するときに利用する「アナログモード」も搭載した。このモードを有効にすると、デジタル回路への電源供給を完全に止め、ノイズの発生を根源から抑える。

 プリアンプとパワーアンプにはフルディスクリート構成の電流帰還型増幅回路を採用した。また、マランツオリジナルの高速アンプモジュール「HDAM SA2」「HDAM SA3」を採用し、スピーカー駆動力と音のスピード感を高めた。

主な仕様

モデル 「PM7005」
定格出力(20Hz〜20kHz両チャンネル同時駆動) 8オーム負荷 60ワット×2
4オーム負荷 80ワット×2
全高調波歪率(20Hz〜20kHz両チャンネル同時駆動、8オーム負荷) 0.02パーセント
出力帯域幅(8オーム負荷、0.06パーセント) 5〜60kHz
周波数特性(CD、1ワット、8オーム負荷) 5Hz〜100kHz ±3デシベル
ダンピングファクター(8オーム負荷、40 Hz〜20kHz) 100
入力感度/入力インピーダンス PHONO(MM) 2.0ミリボルト/47キロオーム
CD/LINE 200ミリボルト/20キロオーム
PHONO最大許容入力(1kHz)MM 100ミリボルト
RIAA偏差(20Hz〜20kHz) ±0.5デシベル
S/N比(IHF Aネットワーク、8オーム負荷) PHONO(MM) 85デシベル(5ミリボルト入力、1ワット出力)
CD/TUNER/NETWORK/RECORDER 104デシベル(2ボルト入力、定格出力)
デジタル入力部 フォーマット リニアPCM
COAXIAL 0.5Vp-p /75オーム
OPTICAL(波長) -27dBm以上(660nm)
トーンコントロール BASS(50Hz) ±10デシベル
TREBLE(15kHz) ±10デシベル
入出力端子 入力端子 デジタルオーディオ(USB-B、COAX.、OPT.各1)、アナログオーディオ×4、フォノ×1(MM)
出力端子 スピーカー×1、RECアウト×1、ヘッドフォン×1
その他入出力端子 USB(Type-B)×1、マランツリモートバス(RC-5)入出力×1
総合 消費電力 170ワット
待機電力 0.2W(スタンバイ時)
外形寸法 440(幅)×125(高さ)×379(奥行き)ミリ
重量 10キロ
付属品 かんたんスタートガイド、取扱説明書、リモコン( RC003PMSA)、単四形乾電池×2、電源コード

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