フィルターの箱が大きいだけに、それを収納する空気清浄機本体のサイズについても、500(幅)×275(奥行)×590(高さ)ミリと大きめだ。本体の材質はスチール製のためか重量も約15キロと、国内メーカー製の空気清浄機と比べると重いが、男性の力なら1人で持ち運ぶことはできる。それなりの重量があるため、設置してみるとその安定感はかなりのもの。リビングの中でどっしりと鎮座するその姿は実に頼もしく、スチール製のしっかりしたボディはいかにも共振が少なそうだ。
ちなみに推奨フロア面積については、もっとも低価格の「270E Slim」でも推奨のフロア面積が〜20平方メートル(12畳)で、「450E」は〜34平方メートル(21畳)、ハイエンドモデルの「650E」に至っては〜65平方メートル(39畳)とかなり広い範囲を清浄する能力を持っている。「450E」と「650E」は推奨フロア面積の差が大きいが、サイズや重量についてはあまり差がない。吹き抜けなどの広い空間には「650E」のほうが適していると思うが、一般的な日本の家屋であれば「450E」でほとんど足りると思われる。
なお、ブルーエアの空気清浄機には、日本メーカーの製品にありがちな加湿機能が搭載されていない。空気清浄機能だけのシンプルな構成のため、箱から取り出してコンセントにケーブルをつなぎ、電源を入れればすぐに使用できる。せっかく空気清浄機を買うなら、加湿機能もほしいという人もいるかもしれないが、空気清浄機と加湿機能を分けることにはメリットも多い。
例えば故障の問題だ。空気清浄機も加湿器も日常的に使うものだけに、どちらかにトラブルが起きたらまるごと修理に出したり、買い替えたりしなければならない。また、部屋の中には、PCやオーディオなど、湿気にさらしたくないエリアもあるので、空気清浄機と加湿器が別々のほうが、それぞれ自由に置き場所を決められるという点もメリットとなる。なによりも、現状のこのサイズにさらに加湿機能まで足したら、さらに大きくなってしまうだろう。単機能に絞って空気清浄の性能にひたすらこだわるという戦略は正しいと思う。
以上のように「ブルーエア 450E」単機能でシンプルな構造のため、セットアップは実に短時間で終了した。電源を入れると、液晶画面が青く点灯し、勢い良くファンが回り始める。最初は最大の風力で部屋の空気を浄化し、その後は必要に応じて風量を調整するスタイルだ。果たしてその効果やいかに? 次回は実際に「ブルーエア 450E」を使ってみた感想をお届けしたい。
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