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オヤイデ、3万円台のハイレゾ対応ポータブルプレーヤー「FiiO X3 2nd generation」を発表DSDのハードウェアデコードに対応

» 2015年05月01日 12時00分 公開
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 オヤイデ電気(小柳出電気商会)は2015年5月1日、最大192kHz/24bitのハイレゾ音源再生に対応したポータブルプレーヤー「FiiO X3 2nd generation」を発表した。発売は5月15日で価格はオープンプライス、実売価格は3万4000円(税別)前後になる見込み。本体色はチタンカラーのみだ。

ポータブルハイレゾプレーヤー「FiiO X3 2nd generation」

 本製品は、2013年に発売した「FiiO X3」の進化版となる。DAC部は初代FiiO X3(以降、X3)のWOLFSON製「WM8740」からシーラスロジック製の「CS4398」へ変更。また、TI製「OPA1642」をローパスフィルターとボルテージアンプに使用する設計となり、極限までノイズと位相の歪みを減少するという。

 ハイレゾ音源はAPE、FLAC、ALAC、WAV、WMAという5つの初代X3の対応ファイルフォーマットに加えて、DSD、AIFFにも新たに対応。5.6MHz/1bitのDSD(DSDIFFまたはDSFファイル)再生にも対応する。

新しい外装デザインとGUIを採用し、GUIはFiiO X1を踏襲。メモリ再生、ギャップレス再生、キーロック、自動シャットダウン、スリープタイマーといった機能はX3と上位モデルX5から継承する

 周波数帯域は20〜2万Hz。対応インピーダンスは16〜150オーム。出力はX3の270ミリワットから、200ミリワット(いずれも32オーム)へと若干減少。S/N比は113デシベル(X3は105デシベル)で、大型ヘッドフォンによる駆動力の確保と高感度IEMのための低フロアノイズを実現したという。

 3.5ミリステレオミニ端子ヘッドフォン出力のほかに、同軸デジタル音声出力とステレオミニのアナログ出力を装備している。

 X3が備えていた8Gバイトの内蔵メモリは省かれる一方、microSDカード(SDHC/SDXC)対応のシングルスロットの装備こそ変わらないものの、従来機から倍容量にあたる最大128GバイトまでのmicroSDXCに対応。USB-DACモードでPCと接続すれば、ドラッグ&ドロップで素早くファイル転送が可能となった。

 内蔵バッテリーは2600mAhのリチウムイオンで、約12時間のバッテリー駆動が行える。充電時間は、microUSB経由(5ボルト/2アンペアでのACアダプター経由)で約3時間だ。

 本体サイズは、57.7(幅)×16.1(奥行き)×57.7(高さ)ミリ、重量は約135グラム。

専用レザーケースも発売

 プレーヤーの発売に合わせて、FiiO X3 2nd generation専用のレザーケース「LC-FX3221」も5月15日に発売される。価格はオープン、予想実売価格は2000円前後(税別)。

 ケース内部は柔らかいフェルト製で、ケースを取り外すことなくmicroSDメモリーカードやMicro USBケーブルを着脱できる。

FiiO X3 2nd generation専用のレザーケース「LC-FX3221」

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