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アナログレコードを自宅でDSD 5.6MHz化――コルグ「DS-DAC-10R」秋のヘッドフォン祭2015

» 2015年10月26日 10時01分 公開
[ITmedia]

 10月24日と25日に開催された「秋のヘッドフォン祭2015」ではハイレゾ再生に欠かせないDAC(デジタル/アナログコンバーター)が多数デビューした。中でもコルグが展示した「DS-DAC-10R」はユニークだ。DACだけではなく、ADC(アナログ/デジタルコンバーター)を搭載し、フォノ入力をサポート。自宅でアナログレコードをDSD化して保存できる。

コルグ「DS-DAC-10R」

 DSD化に必要なのは、「DS-DAC-10R」本体とレコードプレイヤール、そしてユーザーは無料ダウンロードできる「AudioGate4」だけ。PC/Macに「DS-DAC-10R」をUSB接続し、フォノ入力にレコードプレイヤーを接続すれば自宅でDSD録音が楽しめる。一度DSD化しておけば、何度再生してもレコードを傷める心配はない。

 しかもAudioGate4は、“掛け録り/後掛け”が選択できるフォノ・イコライザー機能を装備。「RIAA」「NAB」「COLUMBIA」など5種類から選択し、適用した状態で録音できるほか、再生時に掛けることもできる。

「AudioGate4」の画面。5種類から選択できるフォノ・イコライザー機能を搭載

 録音はDSD 2.8MHz/5.6MHzのほか、リニアPCMにも対応。フォーマットごとの音の傾向の違いも楽しめる。またフォノ入力はLINE INも兼ねており、レコード以外の音楽ソースをデジタル化することもできる。

フォノ入力はLINE INも兼ねる

 DACとしては、最大192kHz/24bitのPCM、および5.6MHzまでのDSDネイティブ再生をサポート。USB 2.0のバスパワー動作が可能だ。

 本体サイズは155(幅)×184(奥行き)×49(高さ)ミリ。重量は1.1キログラム。ボリュームノブのLEDライトは録音中/再生中のフォーマットによって色が変わる仕組みになっている。

ボリュームノブのLEDライトは録音中/再生中のフォーマットによって色が変わる

 「DS-DAC-10R」は11月下旬に発売予定。店頭での販売価格は5万円前後になる見込みだ。

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