ニュース
» 2017年01月12日 18時18分 UPDATE

目指したのは、おかずをおいしくするゴハン――“蒸気の釜”で炊く「BALMUDA The Gohan」登場

目指したのは“おかず”をおいしくするゴハン――バルミューダがまったく新しい構造の炊飯器「BALMUDA The Gohan」を発表した。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 バルミューダは1月12日、同社初の炊飯器「BALMUDA The Gohan」を発表した。近年は土鍋など厚手の釜を使った高級炊飯器が増えているが、同社はまったく新しい構造と炊飯手法により、1粒1粒がしっかりとしたごはんを炊きあげるという。

「BALMUDA The Gohan」
バルミューダの寺尾玄社長

 発表会に登壇した同社の寺尾玄社長は、「かまどや土鍋など、一般的においしいといわれるごはんは直火(じかび)で炊かれるもの。ガス火に比べて約3分の1しかエネルギーがない非力な電気で、いかにおいしく炊くかが課題だった」と話す。紆余曲折を経てバルミューダが辿り着いたのは、薄い金属製の釜を2重にして、蒸気の力で炊きあげる方法だった。

紆余曲折中。液体水素でごはんを冷凍している
蒸気炊飯と名付けた

 といっても、お米を“蒸す”わけではない。The Gohanで炊飯を行うときには、外側の釜に200mlほどの水を入れておく。内釜に普通に研いだお米と水を入れて本体にセット。スイッチを入れると外釜の水が蒸気となり、釜と釜の間を満たす。すると内釜は前後左右からまんべんなく加熱されるという。

カットモデル。釜が2重になっていることが分かる

 ポイントは、土鍋のようにゆっくりと加熱していくことと、炊飯中も温度は100°C以下に保つこと。急激な温度変化を避け、火力を一点に集中させないため、内釜内で“対流”が起きにくい。つまり、お米同士がぶつかって傷つくことを減らし、表面の糊化(α化)を抑えて炊きあげる。

土鍋のようにゆっくりと加熱していく

 炊きあがったごはんは、1粒1粒がしっかりとして、表面はほんの少しだけ固めだ。「外は張りがあり、中はふっくら。かみしめるほどに味わい深く、おかずを最高においしくするご飯だ」(寺尾氏)

 他社の高級炊飯器がご飯自体の甘さをアピールする中、あえておかずの味を引き立てるご飯に仕上げた。粒がしっかりしているため、卵かけご飯やカレーなどとの相性は抜群だという。また、「冷めても美味しいため、おにぎりなどにも適している」(寺尾氏)

卵かけご飯にしても1粒1粒がしっかりしている

 ユニークな炊飯方法を作り出す一方、保温機能は、思い切りよく省略した。理由は単純で、「保温したごはんは美味しくない」からだ。ただし、2重構造の釜に満ちた水蒸気によって温度が保たれるため、1時間程度は温かいごはんが楽しめるという。

 炊飯容量は0.5〜3合で、炊飯にかかる時間は1時間前後。寺尾氏によると、「エネルギー量の問題か、3合以上はまだ美味しく炊くことができていない。継続して研究開発している」。炊飯モードは、「白米」「白米早炊」(0.5〜3合)、「玄米」「炊込」(0.5〜2合)、そして「おかゆ」(0.5〜1合)の5つ。タイマー機能もある。

操作ボタンは上面
背面にはコードを巻き付けることができる

 本体サイズは275(幅)×194(高さ)mm。カラーはブラックとホワイトの2色で、価格は各4万1500円(税別)。1月12日から同社直販サイトで予約受付を開始する。製品出荷は2月の予定だ。なお、直販サイト限定の特典として、「BALMUDA The Gohan」オリジナルデザインのてぬぐいをプレゼントするという。

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.