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往年の名機がずらり――「ヤマハHi-Fiオーディオ展」、東京・銀座で5月10日から

» 2017年04月24日 22時06分 公開
[ITmedia]

 ヤマハミュージックジャパンは、東京・銀座にある「ヤマハ銀座ビル」(東京都中央区銀座7-9-14)1階で、5月10日から「伝統を明日へつなぐもの。ヤマハHiFiオーディオ展」を開催する。

 現行製品の展示や試聴デモとともに、ヤマハHi-Fiオーディオの歴史を彩った名機を参考展示。プリメインアンプの「CA-1000」、モニタースピーカー「NS-1000M」、アナログターンテーブル「GT-2000L」などが並ぶ予定だ。「伝統と革新が融合した現代のHiFiオーディオのデザインと音の進化を目と耳で楽しめる」(ヤマハ)

「CA-1000」(出典:Yamaha HiFi History)

 「CA-1000」は、1973年に発売され、現在でもヤマハHi-FIオーディオの代表作といわれている名機だ。アルミフロントパネルと白木のキャビネットを縁取りなしで組み合わせるモダンなスタイリングはGKデザインが手がけたもの。そして世界初の「B級-A級動作切替機能」は、パワーアンプ部をスイッチ1つで音質最優先の純A級動作とハイパワーのB級動作を選択できるというものだった。「動作方式の違いが生み出すデリケートな音の変化と、A級動作時の尋常ならざる発熱。どちらもオーナーだけに許された本物の手応えであった」(Yamaha HiFi Historyより)

「NS-1000M」

 「NS-1000M」は、同社が1968年から展開している“NS”(ナチュラルサウンド)型番スピーカーの代表格。1974年から20年以上にわたって販売し続け、スウェーデンやフィンランドの国営放送局をはじめ、さまざまなスタジオにモニタースピーカーとして導入された。30cmの大口径ウーファーに独自のベリリウム振動板を採用した8.8cmスコーカー、3cmドーム型ツィーターを密閉型のキャビネットに収めており、現行の高級Hi-Fiスピーカー「NS-5000」は、そのユニット構成からサイズ感までNS-1000Mにそっくりだ。

「GT-2000」と「GT-2000L」。GT-2000Lはウォルナット突板仕上げでオートリフターを装備したモデルだった

 CDがデビューした1982年に登場し、大人気となったアナログターンテーブルが「GT-2000」。型番の“GT”は、Gigantic(巨大な)とTremendous(途方もない)という意味で、熱間鍛造法によって製造されたターンテーブル部は直径374mm、単体の重量で5.8kgという「規格外」の重さ。それをダイレクトに駆動する強力なモーターとがっしりとしたS字型ロングアームを備えていた。本体価格が13万8000円(アクセサリー別)というリーズナブルだったためことや豊富かつマニアックなオプションもあり、CD時代のアナログプレーヤーとしては記録的な大ヒット。1991年には復刻もされた(限定生産)。

 イベントは5月27日(土)までの予定。また展示と連動し、5月26日(金)には作曲家の加⽻沢美濃さん、27日(土)にはピアニストの⿊岩航紀さんを迎え、スペシャルイベントを開催する(一部有料)。

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