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ジュンク堂・丸善・図書館流通センターが経営統合へ DNP傘下に新会社設立

» 2009年09月29日 16時17分 公開
[ITmedia]

 大日本印刷(DNP)は9月29日、連結子会社の丸善、図書館流通センター(TRC)、ジュンク堂書店が経営統合することで合意したと発表した。来年2月、丸善とTRCを傘下に置く中間持ち株会社を設立し、その後3年以内をめどにジュンク堂が新会社傘下に合流する方向。新会社グループは統合後3年目の2013年1月期に連結売上高1640億円、連結営業利益50億円を目指す。

 丸善とTRCが来年2月1日、株式移転方式で新会社「CHIグループ」(資本金30億円)を設立し、両社は新会社の完全子会社になることで経営統合する。丸善は1月27日で東証1部の上場を廃止し、新会社が2月1日付けで上場する予定だ。

 ジュンク堂は新会社による経営体制構築の進ちょく状況を踏まえた上で、設立後3年以内をめどに新会社の完全子会社として経営統合に合流する方向で協議していく。

 DNPは丸善、TRC、ジュンク堂を相次いで傘下に収めて教育・出版流通事業を強化しており、経営統合で各社の協力関係をさらに強め、効率化と連携を図っていく。新会社で今後営業ノウハウや物流機能の共有化を進めるほか、丸善とTRCによる図書館業務受託事業や大学向け書籍販売事業の強化といった統合効果を見込む。

 DNPと丸善、ジュンク堂も改めて業務提携を締結し、経営ノウハウなどの共有化や新業態の開発などを進めることで合意した。既に丸善の大学向け外商がジュンク堂店舗の豊富な品ぞろえを活用したり、ジュンク堂新宿店(東京・新宿)に丸善が選んだ洋書コーナーを設置するなどの取り組みを始めている。

 DNP、丸善、TRCは出版大手と共同でブックオフに資本参加しているほか、ジュンク堂はこのほど、書店チェーン運営の文教堂グループホールディングス株式を取得して筆頭株主になり、持分法適用会社化した。

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