NASA、2012年地球滅亡説は「ネットのデマ」と反論
地球は2012年に滅亡しない――米航空宇宙局(NASA)が、ネットで盛り上がっている地球滅亡説に反論するコメントを出した。
11月11日(米国時間)に世界の終末を描いた映画「2012」が公開されることもあり、多くのWebサイトが同年に地球が滅びると予言している。
NASAは「サイバースペースを飛び交っているうわさ、テレビ、映画は科学に基づいていない」とし、「2012年に地球には何も悪いことは起きない。地球は40億年以上、何事もなく存続してきた」と主張。滅亡説には科学的な証拠はないと反論している。
地球滅亡説では「Nibiru」「惑星X」「Eris」と呼ばれる謎の惑星が地球に衝突すると言われているが、NASAはそのようなものが存在することを示す証拠はないとしている。「Nibiruなどの惑星衝突説はインターネットのデマだ。そのような惑星が実在し、2012年に地球と衝突するのなら、天文学者は10年以上前からその存在を把握していただろうし、今肉眼で見えるはずだ」。Erisという天体は実在しているが、冥王星のような準惑星であり、太陽系の外にあるという。
また地球滅亡が2012年とされている理由は、マヤ暦が2012年12月21日までしかないことにある。だがNASAは、この日にマヤ暦が終わるわけではないとしている。現在の暦の12月31日のようなもので、2012年12月21日はマヤ暦のある期間の終わりを示しているのであり、次の日から新たな期間が始まると説明している。
このほかにも、太陽の活動の活発化、地磁気反転、惑星直列などによる滅亡説もあるが、NASAは「2010~2012年には太陽活動極大期になる見込みだが、地球はこれまでにも定期的にこの期間を経験している」「地磁気反転は40万年ごとに起きるが、起きても地球への害はない。あと数千年は地磁気反転は起きない」「惑星直列はあと数十年は起きないし、たとえ起きても地球への影響は小さい」と反論している。
「2012年に地球が滅亡するという予言のどこに科学があるのか、どこに証拠があるのか? 証拠はない。本であれ映画であれドキュメンタリーであれ、インターネットであれ、このように架空の主張をしても、単純な事実は変えられない。2012年12月に異常な出来事が起きるという主張を裏付ける信頼に足る証拠はない」(NASAの上級研究者ドン・ヨーマンズ氏)
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