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Google、過去最高の決算 ディスプレイ広告、モバイル広告が成長

» 2010年10月15日 08時00分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleが10月15日(現地時間)に発表した第3四半期(7〜9月期)決算は、売上高、純利益ともに予想を大きく上回り、過去最高となった。売上高は前年同期より23%増えて72億9000万ドル、純利益は32%増の21億7000万ドル(1株当たり6ドル72セント)となった。特殊要因を除いた非GAAPベースの1株利益(7ドル64セント)はThomson Reutersがまとめたアナリスト予測(6ドル69セント)を大きく上回った。これを受け、同社の株価は時間外取引で一時9%上昇した。

 Google直営サイトを通じた収入は前年同期比22%増の48億3000万ドルで売上高の67%を占め、AdSenseプログラムを通じたパートナー経由の収入は22%増の22億ドルで全体の30%を占めた。クラウドサービスのGoogle AppsやモバイルOSのAndroidなどを含む、その他の事業による収入は35%増の2億5400万ドルだった。

 注目されるペイドクリック(広告クリック)数は前年同期比で16%増だった。クリック単価(広告主がGoogleに支払う広告費)は前年同期比3%増だった。トラフィック獲得経費(TAC)は18億1000万ドルで、広告収入に占める割合は26%となり、前年同期より1ポイント減った。同四半期末時点の正社員数は世界で2万3331人で、前四半期末時点から1526人増加した。

 エリック・シュミットCEOは「素晴らしい四半期だった。主力の検索広告事業が非常に順調だったほか、ディスプレイ広告やモバイル広告をはじめとする新事業も目覚しい勢いを見せた。今後も人材と製品に積極的に投資し、革新的な戦略を進めていく」と語った。Googleは10月にテレビ向けプラットフォーム「Google TV」を発表しており、最初の製品がソニーから16日に発売される。

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