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RIMのCEO、Appleの「現実歪曲空間」に反論

» 2010年10月20日 14時40分 公開
[ITmedia]

 7インチタブレットは「即死する」というAppleのスティーブ・ジョブズCEOの批判に、Research In Motion(RIM)のジム・バルシリーCEOが反論した。

 ジョブズ氏は10月18日の決算発表の際に、7インチのタブレットは小さすぎるため失敗するとの見方を示した。RIMは7インチのタブレットマシン「PlayBook」を提供している。

 バルシリー氏は、「Appleの現実歪曲空間の外で生きているわれわれには、7インチタブレットは実際に市場の大きな部分を占めることになると分かっている。真のWeb体験を求める顧客には、Flashサポートが重要であることもわれわれは知っている」と反論。Appleのプラットフォームはクローズドだとも指摘している。

 iPhoneがRIMのBlackBerryを抜いたというジョブズ氏の主張についても、バルシリー氏は、比較の時期が適切でないと批判している。ジョブズ氏は、Appleの7〜9月期のiPhone出荷台数(1410万台)とRIMの6〜8月期の出荷台数を比較した。この比較は、夏季よりも9月の方が需要が多いという季節要因を考慮に入れておらず、全体像を反映していないとバルシリー氏は指摘している。RIMの9〜11月期の出荷台数予想は1380万〜1440万台となっている。

 バルシリー氏は、アンテナ問題にしても出荷台数にしても、ジョブズ氏が言っていることがすべてではないとし、「遅かれ早かれ、現実歪曲空間の中にいる人も、すべてを語られていないことに憤るようになるだろう」と締めくくっている。

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