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Facebook、15億ドルの資金調達 企業評価額は500億ドル

» 2011年01月24日 07時46分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Facebookは1月21日(現地時間)、15億ドルの資金を調達したと発表した。資金調達に際しての同社の企業評価額は約500億ドルだった。

 この資金調達は2段階で行われた。まず2010年12月に、ロシアの投資企業Digital Sky Technologies(DST)、米Goldman Sachs、Goldman Sachsが運営するファンドが500億ドルの評価額で5億ドルのクラスA普通株を引き受けた。そして1月21日、Goldman Sachsが運営するFacebookのクラスA普通株に投資する10億ドルのファンドで、米国外顧客に対する募集を完了した。

 今回の増資はGoldman SachsとDSTからのアプローチによるもので、調達資金の投資先についての具体的な計画はまだないという。Facebookは、「引き続き事業の構築と拡張に投資していく」とだけ説明している。

 また、今回のGoldman Sachsによる出資で株主数が増加するが、Facebookは以前から2011年中に株主が500人を超えると予測しており、2012年4月30日より前に当局への財務情報の報告を開始する見込みだという。米国では米証券取引委員会(SEC)の規定により、株主が500人を超えた場合、非公開企業でも財務情報を開示する必要がある。

 ちなみに、10日に9億5000万ドルの資金を調達した米Grouponの評価額は47億5000万ドル、2010年12月に2億ドル調達した際の米Twitterの評価額は37億ドルだった。米Googleが2004年に上場した際の評価額は約360億ドルだった(2011年1月21日現在のGoogleの時価総額は1956億5000万ドル)。

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