米調査会社Strategy Analyticsが1月31日(現地時間)に発表した第4四半期(10〜12月期)の世界タブレット市場に関する調査報告によると、米AppleのiPadが同調査を開始した前期に続き首位を守ったが、米GoogleのAndroid搭載端末が猛追している。
タブレット全般の出荷台数も急増しており、前期比120%増加して9700万台だった。プラットフォーム別でトップのiPadのシェアは75%で、前期の96%から大幅に減少した。iPadからシェアを奪ったのはAndroidタブレットだ。同端末の出荷台数は前期比で2000%増加し、22%のシェアを獲得した。
プラットフォーム | Q3出荷台数(単位:百万台) | Q3シェア(%) | Q4出荷台数 | Q4シェア | 2010年通年台数 | 2010年通年シェア |
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Apple iOS | 4.2 | 95.5 | 7.3 | 75.3 | 14.8 | 84.1 |
Android | 0.1 | 2.3 | 2.1 | 21.6 | 2.3 | 13.1 |
その他 | 0.1 | 2.3 | 0.3 | 3.1 | 0.5 | 2.8 |
総計 | 4.4 | 100.0 | 9.7 | 100.0 | 17.6 | 100.0 |
(資料:Strategy Analytics) |
Androidをけん引したのは、日本を含む10カ国以上で発売された韓国のSamsung製「Galaxy Tab」だった。Strategy Analyticsは、Androidはコストが低く済み、YouTubeやGoogle MapsといったGoogleの各種サービスが付随することが端末メーカーにとって大きな魅力になっていると指摘する。
2011年前半には米Motorolaの「Xoom」をはじめとする多数のAndroidタブレットのリリースが予定されており、Androidのシェアはさらに拡大するとStrategy Analyticsは見ている。Googleは数週間以内にタブレットの大画面に最適化された新しいプラットフォーム「Android 3.0(コードネーム:Honeycomb)」をリリースする予定だ。
Androidは、同日に米調査会社のCanalysが発表したプラットフォーム別の世界スマートフォン市場シェアで、NokiaのSymbianを抜いて首位に立っている。
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