CEATEC JAPAN 2011
アーティストのライブを360度から――KDDI研の「自由視点コンサート」
アーティストのコンサートなどの映像の再生中に、スマートフォンやタブレットのタッチ操作で360度視点を変えて楽しめる――そんな「自由視点コンサート」という技術を、KDDI研究所がCEATEC JAPAN 2011(10月4~8日、幕張メッセ)に参考出展した。
映像全体を回転させられるだけでなく、例えばバンドのコンサート映像であれば、再生中に演奏者の1人1人を個別で移動することもできる。「映像を撮影する際に、人物などのオブジェクトと背景を切り離して個別で処理することによって、再生時に自由にオブジェクトを再配置できるようにした」(説明員)
再生時の視点の変更に音声も追随するようにした。バンドのコンサート映像であれば、再生中にボーカルのオブジェクトを前面に配置したときはボーカルの音声を大きく、ドラムが前面にきたときはドラムを大きく――といった具合だ。音質については、「スマートフォンやタブレットで再生するのであればさほど気にならないレベル」としている。
従来から同様の技術はあったものの、「これまでの技術では25台ほどのカメラを利用して多方面からの映像を撮影・結合していた」ため、結合後のデータが膨大化してしまうという問題があった。今回の技術では6台のカメラで撮影した映像を独自のアルゴリズムで補完し合うことによって、スマートフォン/タブレットでも閲覧できる程度のファイルサイズにすることに成功したという。
音楽分野のみならず、スポーツの映像などでも同技術は応用できるという。現時点での商用化の予定はないが、同社は「今後はアーティストの所属事務所などとの提携を通じ、例えばLismoなどでのプロモーションに活用することを検討していきたい」としている。
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