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2015年12月07日 11時00分 UPDATE

教えて! 絵師さん:顔が見えない絵にも“表情”を宿して Re°さん

音楽や映画から受けたインスピレーションを形に――光あふれるどこか幻想的なRe°さんのイラスト。顔が見えない絵にも“表情”を感じます。

[山崎春奈,ITmedia]
photo Aster(クリックでpixivへ)

クリエイター:Re°

pixiv:1243903/Twitter:@all_need_is

 イラストを描き始めたのは大学生からです。もともと絵を描くのが好きで、それまではスケッチブックに好きな漫画のイラストを模写したりしていました。色鉛筆、水彩、アクリル……画材を変えて自分なりに描いたりして。

 大学に入学してからPCで絵を描くことを始めました。今の制作スタイルのきっかけはその頃ですね。芸術系のコースではあったものの、普通の4年制大学でしたので、美大と違って特別な技法や基礎を習ったわけではありませんでした。PCでの制作に関してはほぼ独学……自己流でしょうか。

 初めてのイラストの仕事は大学3年生の時に請けた携帯の壁紙イラストの仕事でした。依頼を請けるのも、制作のなんたるかもわからないまま、とにかく仕事が来たことがうれしかった記憶があります。そこからぽつぽつとイラスト制作や小説の表紙絵などを描かせて頂いてます。

 絵はすべてデジタル制作。2年ほど前までは「Photoshop Elements10」で、今は「Photoshop CS6」で描いています。ペンタブはBambooです。PCももう3年以上使っているもので、いつご臨終してもおかしくない状況なので最近外付けHDDを購入してデータだけは死守できるようにしました。PC、ペンタブに加え、紅茶と音楽もかかせない制作ツールです。

 制作頻度はまちまちで、毎日描く時もあればほぼ1週間近く何も描かない時もあります。基本的にインスピレーションを受けて浮かんできたイメージをまず字に起こしてから描き始めるので、真っ白なキャンパスに向かって「自由に描いてください」というのがものすごく苦手です。

 インスピレーションを受ける源としては音楽が最も多く、他に映画・漫画・小説・出先の美術館で見た絵――などでしょうか。全くの「無」状態だと文字通り頭も画面の中も真っ白です。思いついたことをメモに走り書きするのでたまに自分でも何を書いたのかわからないことも多々あります。

 浅田弘幸先生の漫画「I'll」を中学時代からずっと愛読しています。初めは表紙に惹かれて購入し、中身を知ってまた惹かれ、とにかく好きな作品です。不動のNO.1です。当時、浅田先生の画集を購入した際はいろんな意味でドキドキしました。何せ値段が中学生にはなかなか大きな金額だったので(笑)。その時手にした画集は今でもずっと宝物です。制作に行き詰まると開いて「やっぱり絵が好きだな」という気持ちを思い起こします。音楽然り、漫画然り、影響を受けている作品は周りにたくさんありますね。

 描く時にこだわっているのは、光(ハイライト)の入り方、そして顔が見えない絵でも、その絵のもつ「表情」がわかることですね。自分の絵の好きなところは……正直ないです。描いているうちに「あ、ここすごくよく描けてるな」と思う個所はありますが、好きというのとは少し違う気がします。例えば髪の毛の描写だったり、ハイライトの入り方だったり、色の濃淡の付き方だったり……気に入る部分がすごくピンポイントで、見る人からすれば気にもならないような部分が実は1番の「お気に入り」だったりします。

 単純に絵を「好きです」と言ってくださることが何よりうれしいです。一言「好き」だと言ってくださるだけで十二分に伝わります。あとはやはり絵を描かれる人とつながりができると、描いていてよかったと思えますね。

教えて! 自慢の1枚

Aster

 ここ1,2年の絵で一番のお気に入りです。顔の見えない絵の中で1番「表情」が出せたなと思います。

呼吸

photo

 人体模型の画像や資料集を引っ張ってきて骨の数を数えながら必死になって描いた記憶があります。形になった時の達成感は一入でした。

dirty

photo

 ある映画を見て描いた1枚です。「猛禽類の羽を持つ天使」……ピンとくる方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。

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