「Xacti DSC-J4」(以下、DSC-J4)は、三洋電機のXactiシリーズの最新モデルで、320万画素モデルのDSC-J2の後継機となる。DSC-J2と同じく、プリズム式2.8倍光学ズームレンズを搭載しているが、画素数が400万画素に向上しただけでなく、ボディデザインも一新された。
DSC-J2のデザインはやや野暮ったく感じられたが、DSC-J4のすっきりしたデザインはなかなかスタイリッシュだ。ボディが金属製になり、質感が向上したこともうれしい。
また、DSC-J2のサイズは98(幅)×57(高さ)×31(奥行き)ミリで、重量は約185グラム(電池、SDメモリーカード込み)であったのに対し、DSC-J4のサイズは、101(幅)×46(高さ)×26(奥行き)ミリで、重量は約147グラム(電池、SDメモリーカード込み)と、一回り小さく軽くなっており、携帯性も向上している。
背面には、モードを切り替えるメインスイッチと上下左右に押せる方向ボタン、中央のセットボタン、MENUボタン、フラッシュボタン、ズームスイッチが用意されている。操作ボタンの数もそれほど多くなく、直感的に操作が可能だ。
撮像素子としては、1/2.7インチCCDを搭載。有効画素数は約400万画素である。レンズとして、プリズム式の光学2.8倍ズームレンズ(35ミリフィルム換算37〜104mm)を採用。光をプリズムで90度曲げてからCCDに導く仕組みだ。沈胴式ではないので、撮影時にもレンズが飛び出さず、起動も高速だ。また、4倍のデジタルズーム機能も装備している。
液晶ディスプレイには、1.8インチTFT液晶が採用されている。この液晶は微反射タイプで、屋外でも見やすい。
DSC-J4は、メインスイッチを静止画モードまたは動画クリップモードにあわせておけば、レンズカバーを開くだけで電源が入り、すぐに撮影可能な状態になる。音声ガイド機能を装備しており、モードが切り替わるたびに、「静止画モードです」とか「動画モードです」のように、モードを音声で知らせてくれるのも、初心者には親切だろう。もちろん、音声ガイド機能はオフにすることもできる。
また、フラッシュの横にイルミネーションLEDが装備されているのもよい。イルミネーション機能をオンにしておくと、モード切替や起動の際に、静止画モードではイルミネーションLEDが紫色に、動画モードでは黄緑色に、再生モードでは水色に光るほか、撮影の瞬間は赤色に光る。
イルミネーションLEDは、暗い場所での補助光としての役割も果たす(アシストライト機能)。フラッシュのように遠方までは届かないが、暗い場所でのマクロ撮影や動画撮影時に便利だ。
記録媒体としては、SDメモリーカードを採用している。16MバイトのSDメモリーカードが付属しているが、実用的に使うのなら、別途大容量SDメモリーカードが必要になるだろう。なお、その際は、転送速度10Mバイト/秒の高速SDメモリーカードを利用することをおすすめする(詳しくは後述)。
DSC-J4は、専用リチウムイオン充電池で動作する。液晶ディスプレイをオンにした状態で約240枚、オフにした状態では約550枚の撮影が可能であり、バッテリの持ちについても満足できる。
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