米Appleはラスベガスで開催の放送機器展「NAB」で4月18日、一連の新製品を発表した。価格299ドルの新ビデオ編集ソフト「Motion」、ノンリニアビデオ編集統合ソフトの最新版「Final Cut Pro HD」、プロフェッショナルDVDオーサリングソフトの最新版「DVD Studio Pro 3」、高機能デジタルエフェクトソフトの最新版「Shake 3.5」、Mac OS X用SAN(ストレージ・エリア・ネットワーク)ファイルシステムの「Xsan」が発表された。
Motionは今夏中に出荷の予定。テキスト、グラフィックス、ビデオの双方向アニメーション機能、マルチフィルターとパーティクルエフェクトの即時プレビュー機能などを特徴とし、「ビヘイビア」機能によって複雑なキーフレームを使わずにグラビティやウインドといった自然な動きを加えることができるという。Appleでは、「299ドルという価格で革命的な技術を革新的な使いやすさで提供する製品」とうたっている。
Final Cut Pro HDは、追加ハードを必要とせずにネイティブDVCPRO HD編集をサポート。Apple Storeと認定リセラーを通じてただちに発売される。米国推奨小売価格は999ドル。Final Cut Pro 1、2、3のユーザーは399ドルでアップグレードできる。
DVD Studio Pro 3は5月発売の予定。スタイリッシュなDVD作成のための「アルファ・トランジション」、プロジェクト全体のフローを簡単にビジュアル化できる「グラフィカルビュー」、MPEG-2エンコーディングなどを特徴とする。米国推奨小売価格は499ドル。
Shake 3.5には「シェープ・シフティング」特殊効果が追加された。米国推奨小売価格はMac OS X版が2999ドル、Linux/IRIX版が4999ドル、年間メンテナンス価格が1499ドル。
Xsanは、システム当たり999ドルで今秋発売予定のMac OS X用64ビットクラスタファイルシステム。ストレージリソースを統合し、共有ボリュームへのファイバーチャンネル経由の読み書きを可能にする。Mac OS X上で当初最大64人のビデオプロフェッショナルが同時に一つのストレージボリュームにアクセスできるという。Appleは特定ユーザー向けにXsanのβ版をリリースした。→詳細記事
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