アキバのPCパーツショップ店員によると、光モノパーツを好む層はビギナーとコアなユーザーに二分するそうだ。光モノパーツは手軽にPCをカスタマイズでき、分かりやすい変化が楽しめることにメリットがあり、一時期のブームが去った後でも根強く支持されている。
今回紹介する「Gmania LED721」も、そのような手軽さと、“ジコマン上等”なカスタマイズ性を備えたある意味究極の光モノパーツなのである。
Gmania LED721は縦7個×横21個のLEDが並べぶパネルで、5インチベイ部を飾る電光掲示板として利用する。裏面にあるボタンを操作することで最大255文字の表示文字列を自分で作成でき、スクロール表示させることができる。表示可能な文字はアルファベット大文字と数字、ハートマークや“@”などの記号で、残念ながら日本語の表示は行えない。
電源はボタン電池(CR2032)を2つ使用する。ここまででお分かりかと思うが、PCから電源を得るわけではなく、USBなどと接続してPC上からコントロールするわけでもない。PCと関係ないじゃんと言ってしまえばそれまでなのである。それでも使うのである。
裏面には「Enter」「PIU」「PID」と3つボタンがあり、2つ同時押しを含めて計6通りの操作が可能だ。「Enter」で電源を投入し、「Enter」+「PID」で文字入力モードに切り替えるといった流れになる。
すべての操作は日本語で書かれたマニュアル通りに進めればよいだろう。ただし誤って操作してしまいがちで、入力中に不意に確定してしまうこともたびたびあった。確定した文字をあとから編集することはできず、最初からやり直しとなる。長い文字の入力には根気が必要だ。
セットアップが完了したら、PCに装着する(いや、別にPCでなくてもいいのだが、ここで取り上げる以上はPCに無理矢理にでも装着するのである)。保護パネルとLED基板を装着するには、両面テープで貼り付ける。やや隙間が多いので厚手のテープを使うのが理想だ。
文字の表示モードは、右から左へのスクロールと点滅、下から上への移動、上から下への移動の4種類が選べる。さらに横スクロールは速度を3段階に調整できる。それぞれのサンプルを動画でチェックしてもらいたい。
シンプルなアイテムながらそのインパクトは大きく、光モノとしての“注目を集める”効果は絶大だ……と思われる。無機質に光るランプよりもメッセージ性のある文字を自分好みで作成でき、アピールできることが最大のメリットだ。願わくば、PCで入力した文字をそのまま表示できるようなPCとの連携機能が備わっていればもう少し遊べそうであり、今後の進化も期待したい。
会社のPCで使用するなら「I LOVE WORKING.」とアピールしておくとよさそうだ。きっと誰かが評価してくれることだろう。ま、それが高くなるか低くなるかは知ったことではないが。
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