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» 2016年12月22日 17時23分 UPDATE

これでできないゲームはほとんどない!:映像と音にこだわったゲーマー向けPC「G-GEAR note N1584J-710/T」 (1/3)

ノートPCでもデスクトップPCに肩を並べる3D描画性能を備えたゲーミングPCが爆誕。「GTX 1070搭載」のフルHD解像度のゲーミングノートの実力を見てみよう。

[長畑利博(撮影:矢野渉),ITmedia]

 ゲーミングノートPCは人気の高い分野の製品であること、各社の「顔」とも言える存在であるため、メーカーごとに価格と性能のバランスの中でせめぎ合う競争の厳しいジャンルといえる。12月に発売されたeX.computerの「G-GEAR note N1584J」シリーズも、デスクトップPC並みの3D描画性能を誇る最新GPU「NVIDIA GeForce GTX 1070」を搭載したホットな製品だ。

激速ゲーミングPC「G-GEAR note N1584J-710/T」

ゲームPCはグラフィックスだけではない

 もっとも、ゲームは3D描写性能だけで語れるわけではない。本製品はスピーカーにオンキヨー製の大型チャンバー採用のスピーカーを搭載し、さらに内蔵アンプにTexas Instruments製の超低歪でノイズ密度の非常に低いオーディオ・オペ・アンプ「OPA1622」、ヘッドフォン用にESS Technology製32ビット・オーディオDAC「ES9018K2M」も搭載している。

 これにより、ノートPCながら広がりとクリア感を両立させたサウンド機能を持つ。基本性能の部分では、液晶ディスプレイはノングレアタイプで15.6型の1920×1080ピクセル表示のIPS液晶を採用。CPUにはIntelの4コアCPUであるCore i7-6700HQ(ベース2.6GHz/最大3.5GHz/キャッシュ6MB)が搭載されている。このCPUは4コアモデルでHyper-Threadingに対応、8スレッド同時処理が可能とノートPC用としては比較的上位に入る処理性能を持っている。オフィスアプリからCPU負荷の比較的高いゲームまで対応できる。

 N1584Jには2種類のモデルが用意されている。一つは今回紹介する上位モデルの「N1584J-710/T」、もう一つは「N1584J-700/T」だ。拡張ポートやストレージ構成、メモリ容量の組み合わせなどに違いがある。

 目立つ部分だと上位モデルではSSD+HDDという構成で、SSD側が寄り高速なM.2 NVMe接続なのに対して、下位モデルではSerialATA接続のSSDシングル構成である。両方ともSSD側の容量は標準で256GBとなっている。

 これに加えて上位モデルでは1TBのHDDが追加されている。またメインメモリは上位モデルが8GB×2の16GB、下位モデルが4GB×2の8GBという違いがある。両製品共通のカスタマイズ可能な項目はOSが標準のWindows 10 Home 64bit版からWindows 10 Pro 64bit版が選択できるようになっていること、メモリ容量の変更だ。下位モデルではSSDの容量も変更できるがややおとなしめの設定になっている。今回は上位モデルである「G-GEAR note N1584J-710/T」を紹介していく。

GPU SwitchでゲームごとのGPU設定が不要に

 本製品の特徴がGPUにGeForce GTX 1070を採用している点だろう。最新アーキテクチャ「Pascal」をベースとしたGP104コアを採用し、製造プロセスも16nm FinFETプロセスルールへとアップデートされたことで電力効率が大幅に改善された。

 これにより、GeForce GTX 1070は、ノートPC用でありながらデスクトップPCと同じ名称に統一された。従来のノート用のGPUはデスクトップ用GPUと同じ型番が付けられていても、末尾に「M」などの名称が付けられ、同じ型番でありながら実際の性能はデスクトップ版よりも大きく劣っている場合が多々あった。このことはゲームタイトルの対応や店頭の扱いでも微妙な問題を生んでいた。PCゲーム(とくにハイエンドな)に参加しにくくしていた要素の一つとも言えた。

 しかし、今回のGeForce GTX 10シリーズからは、多少のクロックの差はあるものの、Maxwell世代のような極端な差はなくデスクトップ版と同等の扱いとなった。このことは非常に意味がある。本製品は話題の「VR Ready」対応をうたった製品だ。バーチャルリアリティ対応タイトルでは、GPU性能が快適に動作するための動作基準がある。ViveなどのVR対応ヘッドセットでは、 グラフィックスの動作条件にNVIDIA GeForce GTX 1060、AMD Radeon RX 480、または同等クラスのGPU以上という推奨仕様が設定されている。VR Ready対応製品では上記のような混乱は改善されていくのではないだろうか。

 「GPU Switch」機能を搭載しているのも特徴の一つ。GPU Switchは使用するGPUを外部GPU、本製品の場合はGeForce GTX 1070に固定することができる機能だ。最近のPCでは外部GPUであるGeForce GTX 1070とCPU内蔵のIntel HD Graphics 530とを3D性能を必要としないオフィスアプリなどではCPU内蔵GPUを、ゲームアプリでは外部GPUをといったように自動で切り替える仕組みになっていた。

 この自動切り替えは消費電力や排熱を押さえる効果はあったものの、ゲームによっては外部GPUが適用されず描写が遅くなるといった問題も出ていた。対応するためにはNVIDIAコントロールパネルからアプリケーションごとに優先するGPUの設定を変更する作業が必要で分かりにくかった。この設定はタスクバーに常駐しているControl Centerユーティリティから簡単に切り変えることができる。ただし設定後はシステムの再起動が必要となる。

GPU-Zで詳細を表示させたGeForce GTX 1070。デスクトップ用GeForce GTX 1070よりもややコアクロックが低いものの、ブーストクロック時の差はほとんど大差のないレベルとなっている(画面=左)。CPUに内蔵されたIntel HD Graphics 530。通常はアプリケーションの種類などに合わせて外部CPUであるGeForce GTX 1070と使い分ける(画面=右)

GPUをGeForce GTX 1070に固定することができる機能。消費電力は増えるがNVIDIAコントロールパネルのようにアプリケーションごとに使用するGPUを指定する必要がなくなる。タスクバー常駐のControl Centerユーティリティから設定を行う

CPUにはCore i7-6700HQを搭載している。L3キャッシュの容量は6MB。Turbo Boost利用時には3.50GHzで動作する高い性能を持つ

ソフトウェア設定でファン速度を任意に調整することも可能だ

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