大阪が東京を上回る、今夏に向かう主婦の節電意欲スマートホーム

今年の夏に向けた節電の意欲では、大阪の主婦のほうが東京の主婦よりも高い、という調査結果が発表された。実際の使用電力の削減率に関しては、東京の主婦が掲げる目標値が高かったが、昨年からの削減幅では大阪が上回った。

» 2012年06月06日 19時57分 公開
[石田雅也,スマートジャパン]

 昨年と今年では、東京と大阪の家庭における節電意識が大きく変わったようだ。エアコン大手のダイキン工業が家庭の節電をテーマに、東京と大阪の主婦を合わせて100人に聞いた調査結果で明らかになった。

 「今年の夏は昨年の夏以上に節電する」との回答が大阪では14.5%だったのに対して、東京では3.6%にとどまった(図1)。「昨年の夏と同じくらいに節電する」「昨年の夏は節電しなかったが今年の夏は節電する」という回答を含めて、節電意識の高まった主婦の割合を合計すると、大阪が90.9%と9割を超え、東京の85.4%を上回る結果になった。関西電力による供給不足の不安を反映したものと言える。

ALT 図1 東京と大阪の主婦100人に聞いた、今年の節電意欲(ダイキン工業による調査)。出典:ダイキン工業

 実際に使う電力をどのくらい削減できそうか、その目標値を聞いた結果では、東京の主婦の平均値が28%に対して、大阪は多少低い25%だった(図2)。ただし昨年と比べた削減幅では大阪のほうが大きく、今年の夏に向けた意欲が表れている。

ALT 図2 東京と大阪の主婦100人に聞いた、今年の節電目標(ダイキン工業による調査)。出典:ダイキン工業

 この調査では具体的な節電対策についても聞いている。昨年の夏に実施した対策は「エアコンの設定温度を高めにした」「エアコンの使用を控えた、使用時間を短くした」の2つが約75%にのぼった。ただし実際に節電の効果を感じた主婦は、そのうちの8割程度で、2割の主婦は効果を感じなかったと答えている。それでも今年の夏に実施する対策は、この2つが最も多く、それぞれ約7割の主婦が実施すると回答した。節電対策に関する回答結果については、東京と大阪の個別では発表されていない。

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