政府が進めるBEMSアグリゲータ制度には、各ビルに設置したBEMSが収集したデータをアグリゲータが管理するデータセンターに集め、一括管理するという特徴がある。イーエムシーはデータの一括管理にNECビッグローブのクラウドサービスを採用することを明らかにした。
BEMSアグリゲータ制度で幹事会社を務めるイーエムシーは、BEMSが収集したデータを管理する基盤システムとしてNECビッグローブのクラウドサービス「BIGLOBEクラウドホスティング」を採用したことを発表した。
イーエムシーが提供するBEMS「EGW+plus」は、ビルの消費電力データをデータセンターに送信し、データセンター側でデータを集計し、ユーザーがWebブラウザがアクセスすると消費電力データをグラフなどの形で確認できる機能を備えている。データの送信先であり、データの集計、グラフの作成などの機能を担うデータセンターに機能を、NECビッグローブのBIGLOBEクラウドホスティングを利用して構築した。
クラウドサービスでは、インターネット上に存在する仮想的なサーバを借りる形になるため、サーバの調達やネットワーク構築の手間が省ける。イーエムシーはBIGLOBEクラウドホスティングを利用してシステムを構築したことにより、自前でサーバを調達する場合と比べてシステム構築にかかる期間を70%短縮し、設計から約2カ月という短期間で構築できたとしている。
同社はさらに、クラウドサービスを選択した理由として、BEMS導入先が増えても、柔軟にコンピュータ資源を増やせるというクラウドサービスならではの特長を挙げている。
最後に、BIGLOBEクラウドホスティングを採用したポイントとして、このサービスがサーバ稼働率99.99%という高い品質を保証していることを挙げている。ほとんどサーバが止まることがないと計算できるので、ユーザーに安定してサービスを提供できることをアピールしている。
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