企業誘致のための土地を利用してメガソーラー、出力14MWで2013年末に稼働開始自然エネルギー

茨城県潮来市は、企業誘致のための土地にメガソーラーを建設することを決め、事業の推進を請け負う3社と合意した。最大出力は約14MWで、2013年末に稼働を始めることを目指している。

» 2012年11月19日 07時00分 公開
[笹田仁,スマートジャパン]

 メガソーラーの建設予定地は、「道の駅いたこ」に隣接する広大な土地だ(図1)。もともとこの土地は企業誘致のために用意した土地だが、固定価格買取制度を利用した売電で収入が見込めると判断してメガソーラー建設を決めた。

図1 メガソーラーの完成予想図

 およそ17万m2の土地に、合計出力が14MW(14000kW)の太陽光発電システムを設置する。年間発電量はおよそ1万4700MWh(1470万kWh)と見込んでいる。一般家庭の年間消費電力量にするとおよそ4000世帯分になる。2013年3月に着工し、2013年12月に稼働を始めることを目指している。

 発電した電力はすべて東京電力に売電する。経済産業省による設備認定と、東京電力との系統連系協議は2013年3月の着工前に完了する予定だとしている。

 この計画では隣接する「道の駅いたこ」に蓄電容量7.2kWhの蓄電池を設置して、防災拠点として使えるようにすることも目指している。道の駅いたこの屋根に太陽光発電パネルを設置し、このパネルからの電力を蓄電池に充電する計画もあるという。

 今回潮来市とメガソーラー建設で合意したのはリサイクルワン、ミツウロコグリーンエネルギー、リアルコムだ。以上の3社は潮来市と共同でメガソーラーの建設、運営を担当する会社である「株式会社水郷潮来ソーラー」を設立した。リサイクルワンによれば、水郷潮来ソーラーにはもう1社が出資する予定になっている。各社の出資比率は未定。

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