セブン-イレブンが100店舗に蓄電池を設置、10%以上の電気代削減を見込む蓄電・発電機器

セブン-イレブン・ジャパンは、100店舗に蓄電池を設置することを明らかにした。東京電力管内の店舗を中心に、全国に設置していく。店舗にかかる電気料金を10%削減することを狙っている。

» 2012年12月18日 07時00分 公開
[笹田仁,スマートジャパン]

 セブン-イレブン・ジャパンは2012年の夏に千葉県松戸市など6店舗に蓄電池を設置し、電力の有効な活用法を探る実験を続けてきた。今回は、その結果を受けて設置店舗を広げて効果を検証する。2012年度内に100店舗への設置を済ませ、検証をはじめる。

 設置する蓄電池の蓄電容量は27kWh。この蓄電池に電気料金単価が安い夜間電力を充電し、ピーク時に放電するピークシフトを実施することで、1店舗当たりの電気料金を10%以上下げられると見込んでいる(図1)。

図1 店舗に蓄電池を設置することによって得られる効果

 蓄電池を設置することで、停電が発生しても店舗の営業を継続できるという効果もある。セブン-イレブン・ジャパンは蓄電池を設置した店舗を地域住民の避難所として役立たせる計画だ。停電時に近隣に電力を供給する計画もある。

 セブン-イレブン・ジャパンは、太陽光発電システムを2012年度中(2013年2月まで)に全国およそ7000店舗に導入することも予定している。太陽光発電システムの出力は店舗によって異なるが、5kW〜10kWとなる予定。予定通りに設置できたら、発電量は一般家庭の電力消費量にして2万2000世帯分に当たるという。太陽光発電システムで発電した電力は売電せずに、店舗内で消費する。

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