「7GWプレーヤー」が日本市場参入、北米最大の風力発電事業者自然エネルギー

北米最大の独立系風力発電事業者Invenergyが、国内企業のイーストエッジ・エナジーと合弁、日本市場を狙う。巨大な資金調達能力をうたっており、資金難から頓挫しているプロジェクトへの参画も狙う。

» 2013年07月04日 07時00分 公開
[畑陽一郎,スマートジャパン]

 電力大手の米Invenergyと、国内のイーストエッジ・エナジー合同会社は2013年7月、日本において再生可能エネルギー発電事業を狙う合弁会社インベナジー・イーストエッジ合同会社を設立した。

 イーストエッジ・エナジー合同会社は日本国内で太陽光発電と風力発電の施設開発を進めている企業。

 Invernergyは北米と欧州で発電事業を進めている企業。風力と太陽光の他、天然ガスを用いた汽力発電も行う。北米における最大の独立系風力発電事業者でもある。運用中と開発中、契約済みの58のプロジェクトを合計すると出力は7.1GWにも及ぶ。うち、風力発電が5割以上を占める。次いで汽力発電の比重が大きい。太陽光発電の実績は風力発電と比較するとごく小さい。

 設立したインベナジー・イーストエッジ合同会社は、日本国内の大規模な土地所有者や地方自治体と組むことで、太陽光発電所や風力発電所を立ち上げることを目的とする。既存の大規模プロジェクトへの参画も狙う。

 発電所を立ち上げるに当たり、資金調達から施設の建設、運用まで協力できるとした。なお、Invenergyは2005年以降、北米を中心に70億米ドル以上のプロジェクト資金調達実績があるという。うち、最大規模のものは米テキサス州に建設されたCamp Springs風力発電所(出力130.5MW)の6億4000万米ドルだ。

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