省エネ照明の「CCFL」に感電のおそれ、出荷停止を含む厳重注意処分に省エネ機器

蛍光灯を使ってLED照明と同等の低い消費電力が特徴の「CCFL(冷陰極管)」を使った製品の一部に、感電のおそれがあることが明らかになった。経済産業省はCCFL照明を輸入販売するオプトロムに対して、対象製品の出荷停止と改善・再発防止措置の徹底を含む厳重注意処分を下した。

» 2013年12月10日 14時30分 公開
[石田雅也,スマートジャパン]

 感電のおそれがあると公表された製品は、宮城県仙台市に本社があるオプトロムが販売する「E・COOL」の一部で、6つの品番が該当する(図1)。経済産業省が12月9日に発表したところによると、問題の製品は電気用品安全法が規定する技術基準適合義務に違反していて、感電のおそれがある。ただし現在までに事故の報告はない。

図1 厳重注意処分の対象になったCCFL照明の表示内容と製品品番。出典:経済産業省

 オプトロムは当該製品を2009年4月から2013年8月まで、合計45万4710台を輸入販売した。複数の技術基準に違反していたにもかかわらず、感電のおそれがある部分だけを改良して販売を続けていたことなどを理由に、経済産業省は即時の出荷停止を含む厳重注意処分を12月9日に通達した。

 さらにすべての販売先に対して注意文書を送付したほか、専門知識の少ない人が照明器具を交換する可能性がある幼稚園や小中学校、事務所などにおいては、危険防止のための封印を実施した。

続報:「安全法に違反した省エネ蛍光灯、改善品を1月中にも販売再開へ」

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