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» 2014年04月07日 09時00分 UPDATE

スマートシティ:住宅団地の代わりにメガソーラー、46億円の事業費で3500世帯分の電力

兵庫県の相生市で10年前に開発を中止した住宅団地の建設用地がある。32万平方メートルの広大な土地に、46億円の事業費をかけてメガソーラーを建設することが決まった。積水ハウスなどが出資する事業者が相生市から土地を購入して、4年後の2018年に運転を開始する予定だ。

[石田雅也,スマートジャパン]

 メガソーラーの建設計画地は相生市の中心部から2キロメートルほどの山地で、瀬戸内海からも近い温暖な地域にある(図1)。隣接して住宅地が広がり、すぐ近くには小学校と幼稚園もある。本来は1800人が居住する予定の住宅団地を建設する場所だったが、不動産価格の下落などによって、10年前の2004年に工事の途中で開発計画がストップしてしまった。

sekisui1_sj.jpg 図1 「サンシャインエナジー相生」の建設計画地。出典:積水ハウス

 その後も工事が再開されることはなく、32万平方メートルに及ぶ土地は現在のところ相生市が所有している。相生市は新たにメガソーラーの用地として売却する方針を決めて入札を実施した結果、積水ハウスが出資する特定目的会社の「クリーンソーラーパワー」が23万平方メートル分を2億円で落札した。

 実際に発電設備を建設する面積は14万平方メートルで、4万6000枚の太陽光パネルを設置して、11.7MW(メガワット)の発電規模になる予定だ。年間の発電量は1270万kWhを見込み、一般家庭で3500世帯分の電力を供給することができる。

 すでに固定価格買取制度の認定を受けていて、2013年度の買取価格(1kWhあたり36円=税抜き)で売電可能な状態にある。年間の売電収入は4億5700万円になり、買取期間の20年間の累計では90億円を超える。

 建設工事は1年後の2015年4月に開始する。工事完了までに3年程度かかるため、発電開始は2018年3月を予定している。総事業費は約46億円で、発電設備の運転維持費などを加えても10年強で回収することが可能だ。

 積水ハウスは鹿児島県でも26MWのメガソーラーを建設していて、2014年9月に運転を開始する。さらに全国5カ所の自社工場に合計6.5MWの太陽光発電設備を導入済みである。相生市に建設するメガソーラーを加えると全体で44MWの発電規模になる。

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