490MW計画の第一歩、鹿児島に太陽光自然エネルギー

カナダCanadian Solarは2014年10月、鹿児島県志布志市に国内初の自社発電所「CJS志布志町帖発電所」を立ち上げたと発表した。今後、自社発電所の規模を2014年内に42.4MW、2016年までに490.5MWへと拡大していく計画だ。

» 2014年10月17日 12時00分 公開
[畑陽一郎,スマートジャパン]
図1 鹿児島県志布志市と発電所の位置

 カナダCanadian Solarは2014年10月、鹿児島県志布志(しぶし)市に国内初の自社発電所「CJS志布志町帖発電所」を立ち上げたと発表した(図1)。

 同社は今後、自社発電所の規模を急速に拡大していく。まず、2014年第3四半期と第4四半期に合計42.4MWの太陽光発電所の建設を開始する。「2016年までに490.5MWの太陽光発電所を自社発電所として着工する。既に新電力としての申請を開始しているものの、490MWの電力をどのように販売するのかは未定だ」(カナディアン・ソーラー・ジャパン)。これは従来発表していた規模の3倍以上に相当する(関連記事)。

 CJS志布志町帖発電所を立ち上げるに当たって、志布志市志布志町帖の土地(1.89ha)を購入、設計・調達・建設(EPC)ではきんでんの協力を得た。「一部の地盤の水はけが悪く、2014年6月には土地境界部分に崩れが起きた。その部分の地盤を改良し、水はけを良くする設備を設置している」(同社)。図2で太陽電池モジュール群の上端と中央左にある白い水槽である。

 太陽電池モジュールとして同社の多結晶シリコン型の製品「CS6P-255P」(最大出力255W)を4800枚設置、合計出力1.2MWとした。想定年間発電量は1533MWh。固定価格買取制度(FIT)を利用して20年間全量を売電する。買取価格は40円/kWh(税別)。

 「志布志市に対する地域貢献として、社会見学が可能な設備とした。太陽電池とリチウムイオン蓄電池をタブレットサイズにまとめた当社の『メイプル・ソーラー・システム』20台と簡易トイレ1台を市に寄付している」(同社)。

図2 CJS志布志町帖発電所の外観 出典:カナディアン・ソーラー・ジャパン

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