日本に145MWのメガソーラーを建設、カナディアン・ソーラーが取り組む自然エネルギー

カナダCanadian Solarは中国企業から4000万米ドルの融資を受け、自社プロジェクトとして日本国内に複数のメガソーラーを立ち上げる。

» 2013年12月18日 09時00分 公開
[畑陽一郎,スマートジャパン]

 2013年12月、カナダCanadian Solarは日本国内で大規模太陽光発電事業に乗り出すことを発表した。

 中国の投資企業Harvest North Star Capitalと融資契約を締結し、4000万米ドルを調達。この資金を用いて地上設置型のメガソーラーを建設する。資金調達は3期にわたる。3期に建設するメガソーラーの合計出力は145.1MW(直流出力)。

 第1期の融資は2013年12月になる予定。これを受けて2014年上期に建設を開始するメガソーラーの出力は40〜50MW(直流出力)になる予定だ。

 Canadian Solarは世界70カ国に累計5GWの太陽電池モジュールを出荷している。2011年9月に運転を開始した出力166MWのメガソーラー(ドイツ ブランデングルグ州)に向けては、148MWの太陽電池モジュールを供給した。日本ではカナディアン・ソーラー・ジャパンが住宅用や産業用の太陽電池モジュールを製品化している。

 Canadian Solarが大規模太陽光発電所に取り組むのは今回が初めてではない。米国や欧州各国向けに設計・調達・建設(EPC)サービスを提供している。

 例えば、2011年12月に運転を開始したカナダ・オンタリオ州のThunder Bay空港の敷地を利用した出力8.5MWのメガソーラーでは、EPCの他に管理・運営(O&M)を担っている(図1)。

図1 Canadian SolarがEPCやO&Mサービスを提供したメガソーラーの例。出典:カナダCanadian Solar

 このように企画からEPC、O&Mに至るまで太陽光発電事業のさまざまな段階のサービスを提供する事業形態は、太陽電池メーカーの事業形態として一般的になっている。

 なお、欧米の太陽電池関連企業では、米First Solarが2013年11月、国内に参入することを表明。メガソーラー事業と戸建て住宅の屋根置き事業に着手することを発表している。メガソーラー事業には約100億円を投じる計画だ。

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