DXは利用できる太陽光の幅が広く、高い効率を実現できる。同社によれば、さらに高い出力を期待できる手法があるという。タンデムセルだ。タンデムセルとは、特性が異なる2枚の太陽電池を何らかの方法で上下に重ねて、高い出力を得る手法。
「既に瀬川教授と協力して、従来の色素増感太陽電池用の色素とDXを組み合わせた高効率タンデムセルを開発済みだ。今後は、当社が発売する『CYC-B11』とDXを組み合わせたタンデムセルに取り組む」(同社)。
図4に可視光で効率が高いCYC-B1と、今回のDXについて、吸収した光子(太陽光)から何個(%)の電子(電流)を生み出すことが可能かを示した(IPCE:外部量子効率)。CYC-B1とDX-1を組み合わせると、可視光から近赤外光まで効率良く発電できることが分かる。
【修正記録】 本文公開後、注1の冒頭部分の表現を「DX1〜DX3などの分子」と変更いたしました。(2014年11月7日)
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