電力小売り完全自由化、消費者の期待は「電気とガスのセット割引」電力供給サービス(2/3 ページ)

» 2015年10月22日 07時00分 公開
[三島一孝スマートジャパン]

「脱原発」へ「多く支払う」は24.3%

 「原子力発電を利用しない電力供給サービスに多く支払ってもよい」と答えた回答者は24.3%となった。その比率は2014年の24.4%、2013年の25.7%とほとんど変化なく、「脱原発」に積極的に関与する姿勢を持つ層は引き続き高いといえる(図3)。

photo 図3 原子力発電を利用しない電力供給サービスに「多く支払ってもよい」と答えた比率(クリックで拡大)※出典:PwC

 「多く支払いたい」とした層の中で、15%までの値上げであれば受け入れるとした層が大半で、1つの指標となりそうだ。ただ、過去2年と比較した場合15%以上でも受け入れるとした層の比率は、2013年の6.0%、2014年の6.5%から増え、2015年は7.4%と微増している。「脱原発のためには、いくら払ってもよい」とする人が増えている傾向が見える。

「クリーンエネルギーのみ」の電力供給については関心低下傾向

 「再生可能エネルギーのみを利用した電力供給サービスに多く支払ってもよい」とした回答者は26.5%となった。ただ、この比率は2013年(30.8%)、2014年(29.0%)と比べると減少傾向を示しており、再生可能エネルギーへのこだわりは薄れつつあるといえる(図4)。

photo 図4 再生可能エネルギーのみを利用する電力供給サービスに「多く支払ってもよい」と答えた比率(クリックで拡大)※出典:PwC

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