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» 2016年07月19日 13時00分 UPDATE

スマートシティ:水道にもスマートメーター活用の波、米大手が日本市場に本格参入 (1/2)

米Sensusの日本法人であるセンサスジャパンは、同社の水道スマートメーター「iPERL」が、産業技術総合研究所より型式承認を取得したと発表した。通信機能を備え、高精度な流量計測が行えるのを強みとする。現在神戸市で同製品を使った実証実験も行っているところだ。日本でも水道事業におけるスマートメーターの活用検討が進んでいることを受け、本格的に日本市場に参入する。

[陰山遼将,スマートジャパン]

 電気・ガスに続き、水道事業でのスマートメーターの活用検討が進んでいる。検針の自動化や漏水の検知など、スマートメーターの導入によって水道事業の効率化が期待できるからだ。水道事業を民間事業に委託する流れが加速している点も、こうした動きを後押ししている。

 米Sensusの日本法人であるセンサスジャパンは2016年7月15日、東京都内で会見を開き、同社の水道スマートメーター「iPERL(アイパール)」が、産業技術総合研究所より型式承認を取得したと発表した。これにより日本国内での販売が可能になる。センサスジャパンこれを機に日本の水道市場に本格的に参入する計画だ。

図1 水道スマートメーター(クリックで拡大)

 Sensusは米国ノースカロライナ州に本拠を置くスマートメーターの大手企業。電気・ガス・水道などのスマートメーターの販売と、関連するネットワークシステムの運用・構築などを手掛ける。スマートメーターに関しては累計2000万台以上の導入実績があるという。日本法人のセンサスジャパンは2014年10月に設立した。

 今回型式承認を取得し、センサスジャパンが日本での販売を開始するiPERLは、電磁式のスマートメーター。内蔵するセンサスの無線モジュールを利用して、双方向通信に対応する。15分間隔のデータ提供が可能で、自動検針や水量データの収集に活用できる。計量範囲を示すR値は800と高く、1時間当たり1リットルという低い流量でも高精度に測定できる点も大きな特徴としている。内蔵電池による動作寿命は15年が目安となる。日本では15〜40口径までの5種類を展開する。

 iPERLは2010年に販売を開始して以降、世界で250万台以上の導入実績がある。センサスジャパンによれば、こうした無線機能を内蔵する水道スマートメーターが日本で型式承認を取得するの初だという。ただし、現時点では、日本で水道スマートメーターを利用するための周波数帯などが定まっていないため、無線モジュールは内蔵しない形で販売する。

Tom Mills氏

 会見に合わせて来日したSensus Director of Smart Water,EMEA & APを務めるTom Mills氏は「iPERLは単なる水道計ではなく、最初からネットワークのエンドポイントとして活用することを前提に設計されている製品であり、高精度な測定が行える点が強み。日本の水道事業者とコミュニケーションを取ってみると、スマートメーターを活用した次世代の水道インフラ構築に非常に高い関心を持っている。日本の水道メーター市場にわれわれのような海外企業が製品を投入するのは初めてのことだが、日本市場の中でSensusが一定の存在感を示すことは可能だと考えている」と語った。

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