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» 2017年03月31日 13時00分 UPDATE

エネルギー管理:東京都が「アースプラン2017」を策定、下水道事業の新たな温暖化防止計画 (1/2)

東京都は、下水道事業における新たな地球温暖化防止計画「アースプラン2017」を策定した。温室効果ガス排出量を、2000年度比で2030年までに30%以上削減することを目指す。

[庄司智昭,スマートジャパン]

「アースプラン2017」を策定

 2030年度までに2000年度比で30%以上、温室効果ガスを削減へ――。東京都は2017年3月、下水道事業における新たな地球温暖化防止計画「アースプラン2017」を策定した。東京都水道局は、事務事業活動から発生する温室効果ガス排出量を、2000年度比で2020年までに25%以上、2030年度までに30%以上削減することを目指す。

 温室効果ガスの排出量に影響する下水処理および汚泥処理量は、都内の人口増加に加えて、浸水対策や合流式下水道の改善、高度処理といった下水道サービス向上に向けた取り組みにより、2017年以降増加することが予測される。東京都が公開する資料によると、新たに温暖化対策を実施しなかった場合の温室効果ガス排出量は、2020年度に1.9万t-CO2、2030年度には4.3万t-CO2増加する計算になるという。

 このような状況の中で、温室効果ガス排出量を着実に削減するには、これまで以上に徹底した省エネルギー化や再生可能エネルギーの活用拡大、汚水処理工程における新しい焼却技術の開発が求められる。そこで策定されたのが、アースプラン2017となる。

「アースプラン2017」の概要 (クリックで拡大) 出典:東京都

 アースプラン2017では、1)「スマートプラン2014」との両立、2)最新技術の先導的導入、3)下水道サービス向上による温室効果ガス排出量増加への対応を掲げる。

 スマートプラン2014は、東京都が2014年6月に着手した下水道事業のエネルギー計画だ。省エネ型の設備を各施設に導入しながら、太陽光などの再生エネルギーの利用率を20%以上に高める構想である。「アースプラン2017は、スマートプラン2014との両立を図りながら、それぞれの目標達成に向けた取り組みを推進する」(東京都)とする。

 最新技術の先導的導入は、再生可能エネルギーを活用できる汚泥焼却システムや、送風量を最適制御して送風機電力を削減する取り組みを進めていく。温室効果ガス排出量増加への対応は、太陽光発電や小水力発電の導入に加えて、汚水焼却時の排熱を利用した発電といった「再生可能エネルギーの活用」を拡大することを強調した。

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