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» 2018年03月23日 11時00分 公開

自然エネルギー:地産木材のみを使うバイオマス発電所、国内初のペレット工場も併設

くしま木質バイオマスは、串間市で建設を進めている「大生(おおばえ)黒潮発電所」の竣工式を3月24日に開催する。国内初(洸陽電機調べ)のペレット工場を併設した小規模木質バイオマス発電所となる。

[長町基,スマートジャパン]

 くしま木質バイオマス(宮崎県串間市)は、串間市で建設を進めている「大生(おおばえ)黒潮発電所」の竣工式を3月24日に開催すると発表した。同発電所の設計・施工を担当した洸陽電機調によると、国内初となるペレット工場を併設した小規模木質バイオマス発電所で、地域産出木材のみを用いた発電を行うという。

大生黒潮発電所の外観 出典:洸陽電機

 同発電所は、串間市近隣の地元材を活用した燃料ペレット製造を敷地内の工場で行っており、エネルギーと経済を地域内で循環させることが特長。地元企業と連携し雇用創出や林業活性化につなげる。

 ペレット製造から発電までのプロセスをパッケージ化した発電所となるため、燃料の安定供給に強みを持つという。さらに、発電設備として独ブルクハルト社製の木質バイオマス熱電併給システム10基、米アクセスエナジー社製の温水バイナリー発電システム1基を導入。これにより、発電による排熱をバイナリー発電やペレット製造時の乾燥工程で有効活用することが可能となり、工場全体の運用コストを低減した。

大生黒潮発電所での熱電併給イメージ(クリックで拡大) 出典:洸陽電機

 同発電所の発電出力は1940kW(キロワット)、年間稼働時間は約8000時間を想定し、年間発電量は一般家庭の約4000世帯分になるとする。燃料ペレットの原料となる原木の年間買取量は約1万9000トン(50%W.B.)。発電した電力は九州電力に全量を売電し同事業によるCO2削減効果は年間7478トンを見込む。

 同発電所の設計・施工を請け負った洸陽電機は、同発電所のようなペレット工場を併設した熱電併給発電所は、今後同種の小規模木質バイオマス発電事業のモデルケースになるとしている。

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