停電時に太陽光発電の自立運転を使ったか? 静岡県がアンケート調査太陽光

静岡県は台風24号による大規模停電発生時における、県内の住宅太陽光発電設備(自立運転機能)の利用実態について調査を実施。自宅で停電があったユーザーのうち、自立運転機能を有しているにもかかわらず、機能を利用できなかったユーザーは18%を占めた。

» 2018年12月14日 09時00分 公開
[スマートジャパン]

 静岡県は台風24号による大規模停電発生時に、県内の住宅太陽光発電設備(自立運転機能)の利用実態について調査したアンケート結果(速報値)を公表した。それによると、自宅で停電があったユーザーのうち、自立運転機能を有しているにもかかわらず、その機能を知らなかったり、使用方法が分からずに利用できなかったりしたユーザー約18%を占めたという。今後、静岡県は太陽光発電協会や販売業者、設備メーカーらと連携し、操作方法などの周知に努めるという。

 今回の調査は2011〜2017年度に、県の「住宅用太陽光発電設備導入支援事業費補助金」を交付した約4万5000件のうち、停電被害が長引いた地域(静岡市、浜松市、沼津市、島田市、磐田市、掛川市、袋井市、湖西市、菊川市、御前崎市、川根本町、森町の各一部)の約3000件に対して実施。回答件数は1567件(2018年12月5日現在)。

 自宅の停電の有無に対しては「有り」が1158件(74%)、「無し」が409件(26%)となった。停電有りのうち、太陽光発電設備の自立運転機能の使用については、使用したユーザーが710件(61%)、使用しなかったユーザーが448件(39%)となった。

 自立運転機能を使用しなかった理由(448件の内訳)については「機能を知らなかった、または、使用方法を知らなかった」205件(18%)が最も多く、以下「使用する前に復電した」109件(10%)「その他(自宅に不在だった等)」106件(9%)「自立運転機能が備わっていない」28件(2%)となっている。

 また、自立運転機能で使用した機器(複数回答)については、「スマートフォンなどの充電」531件(75%)、「冷蔵庫」527件(74%)、「洗濯機」265件(37%)と続いた。

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