楽天が5月14日に実施した2025年度第1四半期(1月1日〜3月31日)決算の説明会に、同社の三木谷浩史会長をAIアバター化した「三木谷AI」が登場した。説明会では、三木谷AIが同社の決算について解説。まるで三木谷会長本人が話しているかのように、映像と音声をAIで生成したという。
説明会には、三木谷AIに加え、同社の廣瀬研二CFOや、ティン・ツァイCAIDO(Chief AI & Data Officer)のAIアバターも登場。それぞれ財務と、AI事業について説明した。なお、三木谷会長によると、三木谷AIの発言は事前に確認しており、三木谷会長の発言として受け取って問題ないという。
楽天は、法人向けAIサービス「Rakuten AI for Business」の提供開始や、日本語LLM「Rakuten AI 2.0」の公開など、この四半期はAI事業に注力してきた。
加えて、社内でも生成AIツール「Rakuten AI for Rakutenians」を活用。同社の従業員1万3000人以上が利用しており、マーケティング効率などの向上を図っているという。こうした取り組みを今後も継続するとして、説明会の資料では「AI大国『楽天グループ』へ」というキーワードを掲げた。
同社の2025年度第1四半期(1月1日〜3月31日)の連結業績は、売上収益が5627億400万(前年同期比9.6%増)で、第1四半期として過去最高の売り上げを記録。全セグメントで増益した。
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