「1番大切なのはAIに負けないこと」――ゲーム「東方」最新作でAIを使った理由は? ZUNさんが明かす
ゲームを中心とした作品群「東方Project」シリーズを手掛ける同人サークル「上海アリス幻樂団」主宰のZUNさんは5月23日、新作ゲーム「東方錦上京 Fossilized Wonders.」で生成AIを使用した理由を明かした。ZUNさんは、東方Projectに関する情報を発信するYouTube配信「東方ステーション」に登場。創作におけるAI活用について、自身の見解を示した。
東方錦上京 Fossilized Wonders.は、2025年8月に発売予定のシューティングゲーム。シリーズ20作目の節目の作品として、ファンから注目を浴びている一方、PCゲーム配信プラットフォーム「Steam」のストアページには、開発に生成AIを利用していると明記しており、Xなどで賛否が分かれていた。
ZUNさんは、同作でAIを活用した理由について「1番大切なことはAIに負けないこと」と説明。「モノを作ることをAIに委ねてしまうことは、もちろんAIに負けてる。だけどAIを否定すること、AIを嫌いだからと拒否することも、AIに負けてる」との見解を示した。
「このタイミングで(新作ゲームの制作で)AIを使ったのは、AIをただの道具に落とし込みたかった。AIはただの便利な道具である。クリエイティブな部分は絶対に負けないという僕の意思表示だった」(ZUNさん)
AIを活用したのはゲームの背景画像であり、キャラクターのアイデアや絵、音楽ではAIを使っていないという。また米Adobeの画像編集ツール「Photoshop」に内蔵されたAI機能を利用していると明かした。Photoshopには、同社が権利を持つ画像や、パブリックドメインの画像など、権利的に問題のない画像で学習した画像生成AI「Adobe Firefly」を搭載。同モデルで生成した画像の商用利用も認めている。
一方、ZUNさんは「自分で人の絵を集めて、それっぽいのを出すとか、ジブリ風とかはダメ」「僕がZUN絵風のAIを使っても良いけど、他の人が使うとそれは違うんじゃないか」との考えを明かした。「そこの考え方は人によって違う」としながら、自身は「AIに対して否定的」だからこそ「使わないという選択肢は(AIに)負けている」と強調した。
なお、ZUNさんは「あんまり言うとネタバレになる」としつつ「今回のテーマ的に絶対AIを使いたかった」と説明。東方錦上京 Fossilized Wonders.とAIの関係性を示唆し、今回AIを活用した理由の一つに挙げた。
【訂正履歴:2025年5月26日午後2時】記事掲載当初「同人サークル『上海アリス幻樂団』主催のZUNさん」との記載がありましたが、正しくは「同人サークル『上海アリス幻樂団』主宰のZUNさん」でした。訂正します。
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