米OpenAIのサム・アルトマンCEOは11月13日(現地時間)、「小さいながら嬉しい勝利」として、前日リリースした「ChatGPT-5.1」の「カスタム表示」で、「em-dash」を使わないよう指示できるようになったとXにポストした。
【訂正履歴:2025年11月17日午後4時 記事掲載当初、「エムダッシュ」を「日本語では**で表示している」と記載していましたが、誤りでした。(日本語の出力時にそれらしい箇所に**があることからの勘違いでした)。お詫びして訂正いたします】
em-dashは、ChatGPTが回答で頻繁に使う、補足説明や文意の転換を示す際に多用する長いダッシュ記号。Unicodeでは「U+2014」に相当する。
em dashは「ChatGPTが生成した文を判別する手掛かり」としてしばしば指摘されており、改善を求める声もあった。
アルトマン氏のポストは、ChatGPT-5.1の有料プランに追加された「パーソナライズ」→「カスタム指示」のテキストによる指示に「em dashを使わないで」と追加すれば、以降の会話で該当の置換が発生しなくなるということだ。
エムダッシュと同様の問題は、日本語表示の際の「**」にも見られる。**は通常、マークアップ言語の「Markdown」にて文中の一部の語句を強調表示したい際に使われる。しかし、ChatGPTのUIでは**がそのまま表示されてしまうことが多々ある。これはMarkdownを構文解析するに当たり、日本語は分かち書きがないことから正常にパースできていないものと思われる。
OpenAI、「GPT-5.1」リリース 「よりスマートに、より楽しく」
ChatGPT、「グループチャット」を試験提供 複数人でのやりとりが可能に 最大20人まで
OpenAI、「study mode」(あらゆる学びをサポート)機能の提供開始
ChatGPTの新機能「ChatGPT agent」登場 AIがさまざまな作業を代行 「deep research」「Operator」の技術を結集Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.