2025年も終わりに近づいています。思えば今年は生成AI関連の話題で盛りだくさんの1年。AI関連のニュースを追いかけるITmedia AI+編集部も大忙しでした。
本連載ではそんな激動の1年間と、止まらないニュースに翻弄され続けた編集部の様子を4コマ漫画化。編集部員をモチーフにしたキャラクターを通して、2025年の生成AIニュースを、全12回のカウントダウン形式で振り返ります(※漫画化に当たり、出来事の時系列を前後して描写している場合があります)
7月、いわゆる“AI界隈”の話題をかっさらったのは、イーロン・マスク氏率いる米xAIが発表した「Grok 4」……ではなく、Grokシリーズのスマートフォンアプリでリリースされた美少女AIコンパニオン「Ani」でしょう。金髪ツインテール、ドレス姿のかわいらしい容姿もあって、SNSではすぐに注目の的になりました。リリース当初は、テキストで性格や言動を指定したjsonテキストを送ることで、話し方などを自由に変えることもでき、“洗脳が可能”と話題になったことも。
一方日本では、一部部署で「企画を通すなら、生成AIで作ったプロトタイプ付きで」というルールを敷いたDeNAをはじめ、企業が大胆なAI活用に乗り出す事例が散見されました。例えばLINEヤフーは生成AI活用を義務化。複合商社の三谷産業は、AIを活用したバーチャルヒューマンを社外取締役(法的要件を満たさないため、実際には「AI社外取締役」という立ち位置のアドバイザー)にすると発表しました。また、ゲーム開発者向けカンファレンス「CEDEC 2025」でも、セガやCygamesなど大手ゲーム企業がAI活用の知見を講演しました。
一方、不正会計疑惑が浮上していたAIスタートアップのオルツを巡り、第三者委員会の調査報告書が公開されたのも7月。売上高約119億円、広告宣伝費約115億円などの虚偽申告が発覚し、世間に衝撃を与えました。
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