ピクシブは1月22日、15日に発表した「『エヴァンゲリオン』30周年記念イラストコンテスト」の授賞作品の一部に対し「生成AIが使われているのでは」との疑惑がかけられ、受賞者への誹謗中傷に発展しているとし、同コンテストの審査体制を説明して疑惑を否定した。
同社によると、受賞候補作品は、AI検出ツールを複数使った後、レイヤー別データやタイムラプス動画の提出を求めて制作過程を検証し、専門知識を持つクリエイターによる目視確認も行うなど、「(AIを使用せず)適正に制作された作品であることを確認している」と述べている。
作品の募集は2025年夏。エヴァシリーズをテーマにた作品を広く募り、専用タグ付きでpixivアカウントにアップロードするよう呼び掛けた。その際、「AIによって自動生成された画像およびテキストを全部もしくは一部に用いた作品」は対象外としていた。
受賞作が発表されると、一部の作品に対して「生成AIを使っているように見える」と批判が殺到。受賞結果を発表したXのリプライや、作品のコメント欄、作者へのDMなどで批判や誹謗中傷が繰り広げられた。
最優秀賞受賞作の作者は、AI疑惑の反論に追われた。作品の説明欄で、「至らない点は多々あるかと思いますが、私なりに心血を注いだ作品です。それだけに、心無い言葉や攻撃的なDMをいただき、非常に悲しい気持ちになりました」などと述べている。
同社は、「十分な根拠のないまま生成AIを使用していると言及したり、クリエイターに対して攻撃的・挑発的な言動を行ったりすることは、個人の名誉を毀損する誹謗中傷行為にあたる可能性がある」「過度な誹謗中傷が見受けられた場合には、クリエイターを保護するために然るべき対応を検討する」と警告した。
また現在、「ガイドライン違反の可能性が高い作品への対策に向けた機能開発」も進めているという。ただ、誤検知を防ぐための慎重な検証が必要で、提供までには時間がかかると説明している。
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