読んでいる雑誌を、手で押さえることなく、ページを開いたまま維持したい。そんな方法を紹介する。
読者諸兄にとって、雑誌を読みながらコンビニ弁当を食べたり、カップラーメンをすする機会は少なくないだろう。筆者もその1人で、PC中心の日常生活で、弁当やカップラーメンを食する時間は雑誌に触れる数少ない機会でもある。
しかし、弁当やカップラーメンを手に持った状態で雑誌を読むというのは、それなりにテクニックを要する。無線綴じの雑誌であれば、つねに手で押さえていないとページはすぐに閉じてしまうし、中綴じであっても、表紙寄りのページや、前後に資料請求ハガキが挟み込まれているページなどは、反発力でページが閉じてしまいがちだ。
こうした場合の対策として、この連載ではこれまでもページを開いたままの状態で固定するためのクリップや書見台を紹介してきたが、今回紹介するのは「透明アクリル板を開いたページの上から載せ、自重で押さえてしまう」という、非常にズボラな方法である。
とくに専用品が市販されているわけではなく、今回はネット上でアクリル板をセミオーダーしてみた。条件は以下の通りである。
8ミリという厚さは強度上の問題ではなく、ある程度の自重がないとページの反発力に負けてしまうと考えたからだ。実際、この面積で8ミリ厚だと自重は1キロを超えるので、たいていの無線綴じの書籍の反発力には負けないだけの重量を確保できる。
実際に使ってみると、ページ全体を上から押さえるという方式ゆえ、うっかり閉じてしまう危険性は皆無だ。クリップを用いてページの両端を留める方法にはないメリットである。ページをめくる際はいったん板をどけなくてはならないが、クリップ式の場合でもページをめくるたびにクリップを外して再度挟む手間がかかるわけで、まあ一長一短というところだ。
デメリットとしては、強く押さえすぎることにより、ページに開いた跡がついてしまいがちなことだ。そのため、共有の書籍などには向いておらず、自己責任で対応可能な個人所有の書籍が対象ということになりそうだ。雑誌などであれば、長期保管を目的としていなければ、まず大丈夫だろう。
セミオーダー品なので多少コストがかかるが、もう少し手間をかけて探せば、さらに安価に同様のソリューションが実現できるかもしれない。開いたページをクリップで挟む手間すらわずらわしい人、特に「雑誌を読みながら食事を取る」人にはおすすめの方法である。
製品名 | 実売価格 | 発売元 |
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アクリル板(サイズは300×450ミリ、8ミリ厚) | 1970円 | アクリルショップはざい屋 |
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