第18回 日本文具大賞のグランプリが発表。機能部門は日本理化学工業の固形マーカー「キットパスきっず12色」、デザイン部門はマルマンの「ニーモシネ ノートパッド ホルダー付A5」が受賞した。
国際文具・紙製品展(ISOT)2009で7月8日、第18回 日本文具大賞のグランプリが発表された。機能部門は日本理化学工業の固形マーカー「キットパスきっず12色」、デザイン部門はマルマンの「ニーモシネ ノートパッド ホルダー付A5」が受賞した。
日本文具大賞は、文具製品を対象に特に優れている製品を表彰するコンテスト。前回まで「ステーショナリー オブ ザ イヤー」の名称で開催していた。第18回は、2008年8月1日以降に発表した新製品が対象で、性能を競う機能部門、スタイリングを競うデザイン部門の2部門において、優秀賞を各5製品、グランプリを各1製品選定した。
グランプリにノミネートした優秀賞は、機能部門ではキングジムのデジタルメモ「ポメラ」、日本理化学工業の固形マーカー「キットパスきっず12色」、マックスの小型ホッチキス「バイモ11 FLAT」、ヤマトのロール状粘着メモ「メモックロールテープフィルムタイプ」、米谷印刷工業の封筒「YUMAIL」の5製品。一方、デザイン部門は、あかしやの水彩毛筆「[彩]ThinLINE 5色セット」、海外事務器のドイツ リラ社製色鉛筆「カラーストライプ」、サンスター文具の携帯ボールペン「バインダーボールメモセット」、PlasticArtsのメディアホルダー「M-pad(エム・パッド 通称メディア・パッド)」、マルマンのノートパッド「ニーモシネ ノートパッド ホルダー付A5」の5製品だった。
ポメラやバイモ11などをかわして機能部門のグランプリを受賞したのは、固形マーカーのキットパスきっず12色。原材料に口紅などで利用するパラフィンを使用し、窓ガラスなどのなめらかな面に書いてもぬれた布で消せるのが特徴だ。すぐに消せるので子供のいたずら書きも安心だという。
デザイン部門ではニーモシネ ノートパッド ホルダー付A5がグランプリを受賞。デザインも優れているが、コピー時に裏写りしにくい紙質や、切り取りやすいようにミシン目を付けた点、切り取ったメモなどを入れるポケット付きの専用ホルダーなどの機能面も評価された。
審査委員長の川崎和男教授(大阪大学大学院コミュニケーションデザイン・センター)は「今回は技術の積み重ねを重視。すでに評価されているものよりも、文具業界として評価できるもの選んだ。また、子供にとって役に立ったり、社会的に求められているものを選んだ」とコメント。新製品の目新しさよりも文具業界ならではの視点で選定したという。
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