ハンディカムの思ひ出Biz.ID Weekly Top10

筆者が中学生のころ、両親がハンディカムを購入した。ハンディカムには思い出がつまっている……はずだった。

» 2009年09月08日 13時45分 公開
[塙恵子,Business Media 誠]

 先週のトップは永田豊志さんの連載「最強フレームワーカーへの道」の記事「フルHDのハンディカムが産業の突然死を引き起こす!? 動画制作ビジネスの生き残る道とは」。YouTubeニコニコ動画など動画共有サービスが受けている裏での、動画制作ビジネスの厳しい現状にフォーカスしている。


 ハンディカムについては、筆者もちょっとした思い出がある。中学生のころ、両親がハンディカムを購入した。いまやフルHD、HDD内蔵なんて当然の時代だが、当時は8ミリビデオだった。高画質にはほど遠かったし、テープもすぐ終わる。そして今に比べてだいぶ高額だったはずだ。でもそれが当たり前だったのだ。

 中学生のころ、吹奏楽部に所属していた。毎年公民館で行われる定期演奏会には、親や友達が来てくれる。3年生となり最後の定期演奏会を迎えた。筆者の母はそのときハンディカムを持ってきた。もちろん娘の晴れ姿を撮影するためだ。当時ビデオカメラを持っている人はあまりいなかったように記憶している。母は自慢気にハンディカムを構えたという。3年間の集大成となった演奏会は無事に終わり、感涙まじりに帰宅した。「ああ、いい思い出」……になるはずだった。

 翌日録画したビデオを見てみようと、カメラを取り出した母親。そこにはテープが入っていなかった……。ある意味いい思い出である。

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