新型ポメラの「いきなりグフ」とはどういう意味だったのかBiz.ID Weekly Top10

いきなりグフまで行っちゃった――。新型ポメラの開発担当者、キングジム立石さんの言葉だ。一部の読者からは「ゲルググぐらいまで行かないと」などとの声もあった。その真意はいかに――。

» 2009年12月15日 13時55分 公開
[鷹木創,Business Media 誠]

 先週のBiz.IDでもっとも読まれた記事は「いきなりグフまで行っちゃった――新型ポメラ『DM20』は化け物か」。開発を担当したキングジムの立石幸士さんに話を聞いたインタビュー記事である。12月12日という新型ポメラ発売日に掲載したこともあり、記事自体はおおむね好評だったが、「いきなりグフまで行っちゃった」のセリフに、はてなブックマークなどの一部で「グフだと順調に進化しただけじゃん」「ゲルググくらいまで行ったら『いきなり』かも」とのご意見もいただいた――。

 記事を執筆した筆者としては、ちょっと言葉足らずな部分があったかもしれない。この話、記事では、

 「ザクとは違うのだよ、ザクとは」。ガンダムの名言で新型ポメラ「DM20」を表現するのは、キングジムの立石幸士さん。従来機のDM10が「ザク」だったすればDM20は「グフ」だという。「いきなりグフまで行っちゃった」――。

 という形で紹介しているが、実際はもうちょっと込み入った話があったのだ。実は発売に先立つ11月の発表会で立石さん自身が旧ポメラ「DM10」を「初号機」と呼んでいたことが発端。初号機と言えばどうしてもエヴァンゲリオンを思い出してしまう筆者が、インタビュー中に「DM10が初号機なら、DM20は弐号機ですか。アスカですか」と暴走気味に質問してしまったのである。

 当時のやり取りをテキストにするとこんな感じだ。

 「エヴァンゲリオンじゃなくてガンダムです。僕はガンダム世代なんですよ。初号機というのはザクのこと。DM20はいきなりグフまで行っちゃったってことなんです」(立石さん)

 原稿を執筆している最中は急いでいたこともあり、「初号機とザク」という組み合わせを特に検討せずに記事にしてしまったが、今考えると初号機とはザクIを指すのではないかと思うようになった。ちなみに「ザク 初号機」で検索するとWikipediaの「ザクI」の項目が検索順位のトップに現われるのも確信を強めた。

 ザクIというのはアレだ。型式番号MS-05、いわゆる旧ザクである。つまり、ザクIだったポメラがザクII(MS-06)をすっ飛ばしてグフ(MS-07B)に至った――というわけである。同じガンダム世代の1人として立石さんのマニアックな表現を読み解けなかった不覚を恥じ入るとともに、ポメラの今後すなわちドムやゲルググなどグフ以降のロードマップもますます気になる筆者であった。

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