もし「もしドラ」を手書きで図解したら手書きでマスター【図解思考編】

手書きで図解を書くことは、実は読書記録にも向いています。難しい本も図解によって分かりやすく理解できるのも利点です。今回は90万部を超える大ヒットビジネス書「もしドラ」を手書きで図解してみましょう。多少ネタばれ要素がありますのでご注意を。

» 2010年07月20日 12時12分 公開
[永田豊志Business Media 誠]
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 今回は、「もしドラ」の呼称で話題のビジネス書『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』を図解でまとめてみたいと思います。多少ネタばれ要素がありますので、未読の人はご了承ください。

 「もしドラ」は元放送作家の岩崎氏が自身のはてなダイアリーで書いた同名のエントリーがきっかけ。このエントリーを読んだダイヤモンド社の編集者が岩崎に企画を持ちかけて制作されたらしいですが、執筆時点で94万部(!)とまさにベストセラーです。

 表紙のイラストに圧倒されて、わたしも最初はちょっと引いていたのですが、実際に読んでみたら、ドラッカーのエッセンスはしっかり残しながらも、青春小説として十分面白い仕上がりで驚きました。

 あらすじとしては、公立高校の弱小野球部のマネージャーになった女子高生・川島みなみがたまたまピーター・ドラッカーの名著『マネジメント』に出会い、野球部という組織に対して、さまざまな改革を試み、甲子園を目指すというビジネスと青春小説のハイブリッドな本です(見た目はライトノベルみたいですが)。

人物相関図は大分類から小分類へ

 まずは人物相関図。書くときのポイントは、大分類から小分類にドリルダウンしていくこと。この場合は、野球部とそれ以外。野球部の中は、監督、マネージャーと選手たち――という具合です。人数に応じて使うスペースが変るので、注意しましょう。

 主な人物を描いたら、その間の関係性を「→」を使って記述します。例えば「キャッチャーの次郎は、エース投手の慶一郎に対して不信感を抱いている」という場合は、「次郎」「慶一郎」間の「→」上に「不信」と書き添えておくわけです。簡単ですよね。

 選手の特徴などを吹き出しで一言添えておくと、キャラクター性も把握しやすくなります。ちなみに今回は高校野球なので、選手に関しては1塁から本塁までのダイヤモンド上に書いてみました。なんとなくポジションもイメージできるのではないでしょうか。

あらすじは淡々と

 次にあらすじ。演出上の細かい描写は省略し、淡々と事実だけをフローチャートとして書いていきます。この場合、「そのトピックが抜け落ちるとストーリーラインが理解できなくなるかどうか?」という視点で、どのトピックを書くかを決めればよいでしょう。

「もしドラ」のあらすじフローチャート。決勝大会の結果、甲子園に出場できたかどうかは、本で確かめてみてください。

 こうして描くと、ドラッカーの「マネジメント」に出会った川島みなみが、これを「甲子園を目指す野球部」に応用すべく、「マーケティング」「目標管理」「イノベーション」などを実行していったことがよく分かるのではないでしょうか?

 人物相関図とあらすじフローチャートだけでも、かなり内容を理解できると思います。相関図にまとめることで、知らない人が見ても理解も早く、後から記憶を呼び起こすのに大変効果的。ビジネス書全般に使える読書術だと思います。

 みなさんも本にラインマーカーを引く代わりに、手書きの図解メモで読書履歴を残してみてはどうでしょうか?

著者紹介 永田豊志(ながた・とよし)

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 知的生産研究家、新規事業プロデューサー。ショーケース・ティービー取締役COO。

 リクルートで新規事業開発を担当し、グループ会社のメディアファクトリーでは漫画やアニメ関連のコンテンツビジネスを立ち上げる。その後、デジタル業界に興味を持ち、デスクトップパブリッシングやコンピュータグラフィックスの専門誌創刊や、CGキャラクターの版権管理ビジネスなどを構築。2005年より企業のeマーケティング改善事業に特化した新会社、ショーケース・ティービーを共同設立。現在は、取締役最高執行責任者として新しいWebサービスの開発や経営に携わっている。

 近著に『知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100』『革新的なアイデアがザクザク生まれる発想フレームワーク55』(いずれもソフトバンククリエイティブ刊)、『頭がよくなる「図解思考」の技術』(中経出版刊)がある。

連絡先: nagata@showcase-tv.com

Webサイト: www.showcase-tv.com

Twitterアカウント:@nagatameister


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