ウィンドウを移動させる際、タイトルバー以外の場所をつかんでも移動を可能にしてくれるソフトを紹介しよう。操作の省力化にはぴったりだ。
Windowsのデスクトップ上でウィンドウを移動させる際は、タイトルバーをマウスでつかんでドラッグするのが一般的だ。しかし複数のウィンドウが重なっているとタイトルバーが隠れてしまっていることもしばしばで、探しづらく感じることもある。また高解像度のディスプレイを使っている場合は、マウスポインタをいちいち画面の上のほうにあるタイトルバー上まで移動させなくてはならず、わずらわしい。
今回紹介するソフト「窓掴み」は、タイトルバー以外の場所をつかんでもウィンドウを移動できるようにしてくれるユーティリティだ。ウィンドウ上でさえあれば、背景であろうがアイコン上であろうがツールバー上であろうが、どこをつかんでも移動ができてしまうので、操作が容易になる。
実際に使ってみるとよく分かるが、いちいちタイトルバーまでマウスポインタを移動させる必要がなくなるため、マウスの移動距離が減り、操作性が劇的に向上する。とくに大画面でPCを使っている場合や、タッチパッドなど操作性があまり高くないポインティングデバイスを使っている場合、その効果は絶大だ。
「窓掴み」でウィンドウを移動させる際は、マウスの左ボタンに特定キーを組み合わせてウィンドウをドラッグする。例えば[Ctrl]キーを特定キーとして指定しておけば「特定キー(Ctrlなど)を押しながらウィンドウの任意の場所をクリック」→「ドラッグして移動」となる。一般的なウィンドウ移動では「ウィンドウの任意の場所をクリックしてアクティブにする」→「ウィンドウのタイトルバーをクリック」→「ドラッグして移動」という操作手順になるので、工程が1つ省略できる形になる。
注意したいのはキーの組み合わせ。例えば前述の[左ボタン]+[Ctrl]キーという操作は、ブラウザなどですでに別の操作に割り当てられている場合がある。こうした場合は自分でキーの組み合わせを変更する必要があるので、注意しておいたほうがいいだろう。特定キー以外にマウスの右ボタンなどにもウィンドウ移動の機能を割り当てられるほか、アプリケーションごとの割り当ても可能なので、実際に使ってみて不具合が出たらカスタマイズするとよい。
このほか「窓掴み」では、ウィンドウをアクティブにせずにスクロールさせる機能もある。例えば前面にテキストエディタを表示した状態で、背後に隠れているWebページをスクロールさせられるので、操作の省力化にもつながる。これらを含めてなにかとツボにはまる機能が多いソフトなので、マウスを使った操作性の向上をはかりたい人は、試してみて損はないだろう。
ソフト名 | 利用料 | 対応OS | 作者 |
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窓掴み | 無料 | Windows XP/Vista/7 | gjlkh氏 |
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