ショットノートもairpenPocketも全部買ってみるあなたの不安、見積もります

来週、キングジムが「ショットノート」を、ぺんてるが「airpenPocket」をそれぞれ発売します。アナログからデジタルへ、ということならとても似ている製品ですが、筆者は両方とも買おうと思っています。

» 2011年02月04日 16時50分 公開
[佐々木正悟,Business Media 誠]

 2月7日にはキングジムが「ショットノート」を、2月12日にはぺんてるが「airpenPocket」を、それぞれ発売します。

ショットノート
airpenPocket Evernoteカラー

 ショットノートは、iPhoneで撮影することを前提に、手描きメモのデジタル管理を積極的にフォローする文具。一方、airpenPocketは手描きのノートをデジタル化し、無線(Bluetooth)経由でPCなどと同期できるツール。いずれともEvernoteと連携できます。

 まだ私はどちらの製品も利用していませんが、どちらもある意味ではコンセプトが似通っていて、いよいよアナログとデジタルの融合が本格化してきた印象があります。

 ショットノートの場合、ペンを選びません。カラーでもOKです。しかし代わりにiPhoneが必要であり、また「撮影の手間」もあります。実際に使ってみないと分かりませんが、Evernoteに転送する手間もありそうです。この点はぜひ、設定すれば必ず自動で送るようにしてほしいところです。

 airpenPocketは逆に、ペンはairpenに一択ですが、ノートを選べます。また、ペンが決まっているので、色も限定です(ペン軸をほかのインクのものに変えるというワザもありそうですが)。iPhoneはむろん不要で、撮影の手間もありませんし、同期も簡単そうです。その代わりと言っては何ですが、ショットノート(336円〜630円)よりは価格(1万7800円前後の見込み)が高くなるというわけです。

 実はアナログからデジタルへという観点では、ショットノートやairpenPocketに似た製品があります。それはドキュメントスキャナの「ScanSnap」。ScanSnapは私もユーザーので、これらツールのいずれがもっとも「楽」であるかを考えてしまうのです。

ScanSnap S1500

 しかし、考えても考えてもはっきりした答えが出ません。なので、全部買うことにしました。よく考えてみると、PCと異なり、競合していても全然かまわないのです。特にショットノートはメモ用紙ですから、使わなくなってもダメージは小さいと言えます。

 さらに言うと、実はiPadとも機能がかぶっています。それを言ってしまうと、iPhoneの手描きアプリともかぶっています。さらには続々と登場するタブレットタイプのスマートフォントも。要するに、この種の選択肢は今やかなり豊富にあるということです。

 とりあえず手軽なところでショットノートが品切れにならないことを祈っています。私と同じような志向の人は、みなさん同じように考えるでしょうから。

筆者:佐々木正悟

 心理学ジャーナリスト。専門は認知心理学。1973年北海道生まれ。1997年獨協大学卒業後、ドコモサービスに派遣社員として入社。2001年アヴィラ大学心理学科に留学。同大学卒業後、2004年ネバダ州立大学リノ校・実験心理科博士課程に移籍。2005年に帰国。著書に、『スピードハックス』『チームハックス』のほか『ブレインハックス』、『一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』、『やる気ハックス』などがある。「シゴタノ!−仕事を楽しくする研究日誌」にて「心理ハック」を連載中。ブログ「ライフハックス心理学」主宰。


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